3分でわかる投資信託のメリット・デメリット。
株式、ETFとの違いはなにか?
投資信託とは
投資信託とは、複数の投資家から集めたお金をまとめ、資産運用の専門家が投資・運用し、運用成果の利益を投資家に分配する金融商品です。
投資信託のメリット
手軽さが投資信託のメリットであり、具体的には下記が挙げられます。
- 少額で投資できる。
- 手軽に分散できる。
- 手軽に積立できる。
- 専門家にお任せできる。
① 少額で投資できる。
株式ではまとまった資金が必要ですが、投資信託は少額でも購入できます。
積立で100円からでもOKです。
② 手軽に分散できる。
投資信託は複数の株や債券などに分散投資するので、必然的にリスク分散になります。
③ 手軽に積立できる。
つみたてNISAはもちろん、SBI証券や楽天証券でも簡単に積立投資できます。
100円からでも積立可能で、積立ペースも毎月、毎月、毎日など色々な選択が可能です。
④ 専門家にお任せできる。
投資信託はファンドマネージャにお任せなので手間がありません。
投資信託のデメリット
投資信託のデメリットは下記が挙げられます。
- コストがかかる。
- タイムリーに取引できない。
- 中身が分かりづらい。
① コストがかかる。
投資信託では運用を任せるため、信託報酬(運用管理費用)などのコストがかかります。
投資信託ごとに変わるため、正確に把握するには目論見書を確認する必要があります。
目論見書には資本構成、発行総額、発行価格、手数料などの情報が記載されています。
▼投資信託のコスト例
コストの種類 | 概要 |
---|---|
購入時手数料 | 購入時の手数料 |
信託報酬(運用管理費) | 保有額に応じて日々発生 |
監査報酬 | 決算ごとの監査費用 |
売買委託手数料 | ファンドの投信運用で発生 |
信託財産留保額 | 投信の購入や解約時に発生 |
② タイムリーに取引できない。
投資信託は1日に1回決まる基準価額で購入や換金が行われます。
ブラインド方式のため、適用される基準価額が不明の状況で売買注文が受理されます。
投資信託は非上場なので、上場している株やETFのようなタイムリーな取引はできません。
③ 中身が分かりづらい。
目論見書を確認すれば分かりますが、投資信託が何にどのように投資しているのかは少し分かりづらいです。
投資信託と株式、ETFの違い
ETFは上場している投資信託なので、投資信託と株式のハイブリッド的な金融商品です。
項目 | 投資信託 | 株式 | ETF |
---|---|---|---|
上場 | 非上場 | 上場 | 上場 |
買い/売り | 買いのみ | 買い/売り | 買いのみ |
取引方法 | 現物 | 現物/信用 | 現物/信用 |
価格決定 | 1日1回 | リアルタイム | リアルタイム |
注文方法 | -(※1) | 指値/成行 | 指値/成行 |
取引時間 | -(※1) | 市場時間 | 市場時間 |
取引単位 | 1口 | 単元数 | 1口 |
配当 | 年1~6回(※2) | 年1~2回(※2) | 年1~4回(※2) |
コスト(※3) | 大 | 小 | 中 |
(※1)投資信託は取引終了後に確定する当日の基準価額での取引のため、注文方法や取引時間の概念はない。
(※2)投資信託、株式、ETFの銘柄ごとに異なる。
(※3)あくまで比べた場合。投資信託でも手数料、信託報酬無料も登場している。
「お任せで運用したい」「長期で積立したい」「リスクを取りたくない」という人には投資信託がおすすめです。
特につみたてNISAは、基本的には満期までは解約しないという考え方です。ちなみに、つみたてNISAの税優遇期間は20年間です。
一方で「自分で投資対象を決めたい」「短中期で利益を得たい」「リスクを取ってリターンを得たい」という人は株式や株価指数ETFなどに挑戦してみると良いと思います。
投資信託は長期積立前提のローリスク・ローリターン投資で万人におすすめ。まずはつみたてNISAから。