投資全般

CFDの調整額とは。発生タイミングと発生ポジションを理解する。価格調整額、権利調整額(配当)、金利調整額の3つ。

小雀ちゃん
小雀ちゃん
CFDの調整額を知っておこう

先物よりも投資しやすい株価指数の取引としてCFDが人気です。

当ブログでもCFDについては度々取り上げています。

【投資の基礎知識】先物とCFDの違い。初心者でも絶対に分かるように日経225先物と日経225CFDを比較。どちらを選ぶべきなのか。 (2019/03/29 追記) 記事の最後にCFDを1万円から取引できるワンタップバイ10倍CFDについての記事を追加しました。 ...

この記事では、日経225CFDなどの株価指数CFDを取引することで発生する「3種類の調整額」について説明します。

ポジションが「買い」なのか「売り」なのかで、調整額を「受け取る」のか「支払う」のかが異なります。

また、それぞれの調整額で、発生のタイミングも異なります。

CFD取引をする上で正しく理解しておきましょう。

CFDの調整額とは

CFDを保有することで発生する調整額は「価格調整額」「権利調整額(配当)」「金利調整額」の3つです。

先物には無いCFDの特徴(メリット)として、「配当金を受け取れる」ことがあります。

そんなわけで配当金(権利調整額)ばかりに目が行きがちですが、逆に支払う必要がある調整額もあります。

正しく覚えておきましょう。

CFD取引で発生する調整額は3種類。

  • 価格調整額
  • 権利調整額(配当)
  • 金利調整額

価格調整額

価格調整額は、先物のロールオーバによる損益調整のために発生する金額です。

初めに言っておくと、株価指数CFDについては、価格調整額は無視して構いません。

一応、調整額のひとつとして説明しますが、運用で考慮する必要はないからです。

価格調整額は、CFDの原資産である先物の限月を乗り換える時(ロールオーバーする時)、CFDの建玉に発生する価格差(評価損益)を調整するものです。

つまり、4月に6月限月のCFDを保持していた場合、6月になって限月を通過した時に、次の9月の限月に自動的に乗り換えることになります。

限月が異なるCFDは、それを加味した価格になっているため、乗り換え時に価格差異が生じます。それを調整するのが価格調整額です。

CFDの価格調整額の発生

価格調整額は「①限月の乗り換え時の価格差」「②買い/売りポジション」によってプラス/マイナスが決まります。

まとめると以下の表となります。

乗り換え後のCFD 買いポジション 売りポジション
価格が上がっている マイナス プラス
価格が下がっている プラス マイナス

上記の表については覚えて損はないですが、価格調整額はあくまで調整のためのものなので無視して構いません。

例えば買いポジションにおいてマイナスの価格調整額が発生したとしても、それはCFDそのものが値上がりしていることの調整であるからです。

逆に上述した例のように、プラスの価格調整額が発生しても、それは乗り換え先の限月の価格が下がっているための調整であるからです。

権利調整額(配当金相当)

権利調整額は、配当金・分配金の相当額です。

株の場合、権利確定日まで保持していると配当がもらえますが、それと同じですね。

CFDの原資産である株に対して配当金や分配金の支払いが行われたとき、CFDにも同様に権利調整額として配当金、分配金が支払われます。

CFDの権利調整額の発生

株と同じと考えれば、売りの場合は逆に支払う必要があることが分かると思います。

買いポジション 売りポジション
権利調整額 受け取り(プラス) 支払い(マイナス)

権利調整額は価格調整額と違って無視できません。というより、戦略にしっかり組み込む必要があるものです。

ちなみに日経225CFDの配当金は、2018年を例にすると「40,834円」でした。

中長期の運用を前提とすると、権利調整額の配当狙いという選択肢も良いでしょう。

なお、DAX(ドイツ)のCFDは配当金込みの価格となっているため、権利調整額は得られませんのでご注意ください。

反対に、DAXの場合は売りのポジションを持っていても支払う必要はありません。

参考までに、2018年の各CFDの権利調整額をまとめました。

CFD銘柄 権利調整額
日経225 日本 40,834円
NYダウ アメリカ 56,692円
DAX ドイツ 0円
FTSE100 イギリス 30,945円

金利調整額

金利調整額は、CFDのポジションを作る際に発生する金利相当額です。

CFDのポジションを翌営業日に持ち越した場合に発生するため、オーバーナイト金利と呼ばれます。

イメージ的には為替取引(FX)のスワップと同じようなものと理解すればOKです。

ただし、CFDの場合は買いの場合に支払いの義務があります。

CFDの金利調整額の発生

買いポジションの場合、「配当金は受け取るもの」、「金利は支払うもの」と覚えておけば分かりやすいと思います。

買いポジション 売りポジション
金利調整額 支払い(マイナス) 受け取り(プラス)

参考までに、2018年の各CFDの金利調整額をまとめました。

日経225CFDは、日銀のマイナス金利政策の下にあるため金利調整額は0となっています。

投資には非常に有利な状況です。

CFD銘柄 金利調整額
日経225 日本 0円
NYダウ アメリカ 61,425円
DAX ドイツ 1,280円
FTSE100 イギリス 8,729円

銘柄ごとの比較

権利調整額(配当)、金利調整額を考慮した場合のそれぞれのCFD銘柄について、2018年度の運用結果を表にまとめます。

これはCFD価格の差損益は考慮せず(途中で売買せず)、買いポジションで持ち続けた場合の参考値です。

NYダウやDAXは金利の方が配当金より多く、マイナスになることが分かります。

もちろん、CFD価格が上がれば売却差益が出ますから、一概に評価はできません。

しかし中長期の運用で配当金による利益を狙う場合、日経225やFTSEをターゲットにした方が良いと考えることができます。

CFD銘柄 権利調整額 金利調整額
日経225 日本 40,834円 0円
NYダウ アメリカ 56,692円 61,425円
DAX ドイツ 0円 1,280円
FTSE100 イギリス 30,945円 8,729円

上記を含め、どのCFD銘柄を選択すべきかを以下の記事で考察しています。

宜しければ読んでみてください。

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