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【投資の基礎知識】先物とCFDの違い。初心者でも絶対に分かるように日経225先物と日経225CFDを比較。どちらを選ぶべきなのか。

小雀ちゃん
小雀ちゃん
日経225先物と日経225CFDは何が違うのか。
どちらを選ぶべきなのかを説明するよ。

(2019/03/29 追記)
記事の最後にCFDを1万円から取引できるワンタップバイ10倍CFDについての記事を追加しました。

(2019/04/14 追記)
記事の最後にCFDの配当金、金利についての記事を追加しました。

株やFXから投資の世界に入った人が次に興味を持つ金融商品のひとつが『先物』や『CFD』などの『インデックス投資』でしょう。

その中でも始めやすいのが『日経225先物』『日経225CFD』だと思います。

なお、CFDとは『Contract For Difference』の略であり『差金決済取引』と訳されます。

どちらも日経平均株価を対象としているものの、違いがよく分からないことも多いと思います。

この記事では『日経225先物』と『日経225CFD』の違いと、投資スタイルによって『どちらを選ぶべきか』を説明します。

なお『くりっく株365』という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、これは東京金融取引所に上場する株価指数証拠金取引の『愛称』であり、くりっく株365で取引できる日経平均はCFDと同じと思っておけばとりあえずOKです。

先物取引とは何か

まずは『先物取引』とは何かを理解しておきましょう。

先物取引とは、先物という言葉が表す通り『将来の決められた期日に受け渡しを行う約束をして、その価格を今決めてしまう』という取引です。

・・・難しいですね。

この決められた期日を限月(げんげつ)と呼びます。

ちなみに先物は日経225やNYダウのような株価指数先物だけでなく、金や大豆などの商品先物もあります。

ちょっと日経225から離れて『金の先物取引』を例にあげましょう。

例えば、08/27が限月の金先物を07/20に4,000円で買ったとします。

これは、08/27の期日に金という商品を4,000円で買います、という約束を取引している訳です。

約束を買っている訳であり、現物を手にしているわけではないので、以下のどちらかで決済することになります。

  1. 期日に現物受け渡しで金を受け取る
  2. 期日までに反対売買で売る

前者は、期日が到来したから事前に約束していた金を受け渡してもらうということ。

後者は、期日前に金先物価格が上がったら、期日に買う約束をしている金をその前に売ってしまう、ということですね。

期日が到来していなくても、期日に買う約束をしているのだから売ってしまってOKということなのです。

日経225先物もこれと同じです。

ただし、日経225先物は現物がある商品ではないので受け渡しはできず、期日までに必ず売り決済をする必要があり、期日までに決済をしていない場合は強制決済になります。

言葉にすると難しいですが、通常の株取引とそんなに変わるものではありません。

次の図を見てください。

先物取引で利益が出る仕組み

先物を『買い』で入った場合は、限月までに買った時よりも高い価格で売り決済すると『利益』が得られ、逆に買った時よりも低い価格で決済すると『損失』になる。

そして、決済しないまま限月が到来すれば『強制決済』されてしまう。

これだけです。株のように現物があるわけでありませんが『安く買って、高くなったら売る』というのは同じです。

また、株でいうところの信用売買と同様に、先物も『売りから入る』ことができます。

上昇局面でも下落局面でも利益を狙えるというわけです。

先物取引とは何か
  1. 将来の決められた期日の取引の価格を今決めてしまう取引
  2. 限月が到来すれば強制決済される
  3. 売買の差額が損益になるのは株やFXと同じ
  4. 売りから入ることもできる

日経225先物と日経225CFDの大きな違い

ほとんど同じような日経225先物と日経225CFDですが、大きな違いが2つあります。

ひとつめは『限月の有無』です。

先物には先ほど説明した通り『限月という決済期日』がありますが、CFDにはありません。

永遠に持ち続けることが可能なのです。

日経225 日経225CFD
限月(決済期限) 有り 無し

ただ、実はこれは毒にも薬にもなるのです。

期日が到来すれば含み損を抱えていても強制決済される先物と比べて、CFDは含み益に変わるまで持ち続けることができます。

しかしその間は資金が拘束されてしまいますし、最悪の場合、底なしに含み損が拡大するかもしれません。

期日が到来すれば強制決済される先物は、その時点で損失は出てしまいますが、それ以上の損失拡大を防ぐこともできるわけです。

ちなみに私はスパスパ損切りができる性格ではないですし、現物個別銘柄以外では長期目線よりも短期目線の方で取引をしていますので、先物の方で取引をしています。

資金が豊富でいつまでも抱えられる人はCFDの方が向いているかもしれません。

ふたつめは『取引単位の違い』です。

日経225先物/日経225先物miniと日経225CFDの取引単位を比べてみましょう。

日経225 日経225mini 日経225CFD
取引単位 1,000 100 10

それぞれ左から順に取引単位が1/10になっています。

当然ですが、取引単位が大きいほど最低限必要な資金も多くなります。

例えば現在、SBI証券や岡三証券では日経225の証拠金は1枚あたり660,000円ですので、日経225miniでは66,000円、日経225CFDでは6,600円ということになります。

これはCFDのかなり大きなメリットです。

日経225miniでも最低10万円ほどは用意しないと厳しいですが、CFDならば数万円程度でも投資ができます。

投資予算が少ない人や学生さんでも始めやすいのがCFDということになります。

先物とCFDの大きな違い
  1. 先物には限月があるが、CFDには限月がない
  2. CFDの方が先物より小さな取引単位で売買できる。そのため必要な証拠金が少なくてすむ

日経225先物と日経225CFDの比較

それほど大した違いではないですが、限月と取引単位以外の違いもみておきましょう。

初心者の場合はあまり日経225で取引することはなく、日経225miniか日経225CFDが選択肢になると思うのですが、ここでは一応日経225も記載しました。

ここではGMOクリック証券を基準にしています。

日経225先物 日経225先物mini 日経225CFD
限月(決済期限) 有り 有り 無し
取引単位 1,000 100 10
必要証拠金 約660,000円 約66,000円 約22,000円
値幅 10円 5円 1円
手数料 280円/1枚 39円/1枚 0円
レバレッジ 33倍 33倍 10倍
取引時間 日中取引8:45~15:15 夜間取引16:30~5:30 日中取引8:45~15:15 夜間取引16:30~5:30 8:30〜翌7:00(夏時間の場合は、8:30〜翌6:00)

ここでポイントとなるのは『値幅』と『手数料』です。

日経225miniが5円単位に対して、日経225CFDは1円刻みです。

CFDの方がより細かい値幅で取引できるので、損益を細かく調整できます。

といっても、5円、10円単位で取引することがほとんどでしょうし、そこまで気にすることもないです。

やはり日経225CFDの魅力は最低必要証拠金の少なさですね。

また、取引数が増えれば増えるほど、手数料の負担は大きくなってくるので、CFDの取引手数料がゼロ円なのは魅力的ですね。

GMOクリック証券のHPでもCFDを推している感じがあります。

日経225のメリット(GMOクリック証券)

GMOクリック証券のHPから引用

日経225先物と日経225CFDのどちらを選ぶべきか

さて、日経225先物と日経225CFDのどちらを選ぶべきか、ですが、これは初期投資できる資産と投資スタイル次第だと思います。

日経225先物が向いている人
  1. 初期投資できる資産が潤沢であり、十分な証拠金を用意できる人
  2. 含み損を抱えた建玉は限月にすっぱり決済してしまいたい人(ロスカットできずにズルズル建玉を持ち続けてしまう人)

CFDが向いている人はこの真逆ですね。

日経225CFDが向いている人
  1. 初期投資できる資産があまり多くなく、少ない証拠金で日経225を取引したい人
  2. 含み損で資産が拘束されても、その建玉をずっと持ち続けられる人

日経225という銘柄だけで考えるなら、先物もCFDもそんなに大きな差はありません。

よって、やはり『限月の有無』『用意できる資金』の2点で自分がどちらに投資した方が良いかを考えると良いでしょう。

金、原油、FTSE100など、他の銘柄まで対象を広げると先物とCFDのどちらを選ぶかについては、また別の観点もあるのですが、日経225という銘柄であればこの2点で考えれば良いと思います。

どの証券会社で始めればよいか

最後に、『どの証券会社で始めるべきか』ですが、これは先物もCFDも『取引証拠金の少ない証券会社』を選ぶべきです。

当然1枚あたりに必要な最低取引証拠金が少なければ、限られた投資資金の中で取引できる枚数が増えることになり、利益を得られるチャンスも多くなります。

といっても、岡三証券、SBI証券などネット証券であれば大して差はありませんので、既に開いている口座があればそこで始めればよいと思います。

CFDの方は少し注意が必要で、証券会社によって扱っている『取引単位』が異なります。

この記事の表で元にしたGMOクリック証券は取引単位『10』から扱っていますが、例えばSBI証券や岡三証券は取引単位『100』からしか扱っていません。

取引単位『100』は日経225先物miniの取引単位と同じですから、CFDを選択するメリットがひとつ無くなってしまいます。

取引単位『10』で取引したかったのに、口座を開いてみたら実は100からしか扱っていなかった、ということのないように事前に証券会社のHPをチェックしてください。

どの証券会社で始めるか
  1. なるべく取引証拠金が安いところを選ぶ
  2. 日経225CFDの場合は取引単位が10から取り扱っているところを選ぶ

私がお勧めするなら、日経225先物/日経225先物miniをやるならSBI証券や岡三証券ですね。

日経225CFDをやるなら、上記の理由からGMOクリック証券です。

いずれにせよ、この記事を参考にして『日経225先物と日経225CFDのどちらを選ぶべきか』『どの証券会社でやるべきか』を検討してみてください。

日経225という指標を対象とする投資は、個別銘柄と違い『日本企業全体の動き』あるいは『世界の動き』を対象とするので、個別銘柄に比べると読みやすく、情報も集めやすいと思います。

個別銘柄では勝てなかったが、日経225では勝てる、というような話もよくあります。

まだ始めていない人は、投資スタイルのひとつに加えてみてはいかがでしょうか。

指数に投資する場合、日経平均連動型ETFという選択肢もあります。そちらについては以下をご覧ください。

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