投資方法

【投資の基礎知識】先物とCFDの違い。初心者でも絶対に分かるように日経225先物と日経225CFDを比較。どちらを選ぶべきなのか。

小雀ちゃん
小雀ちゃん
先物とCFDの違い。CFDがお勧め

【更新】大幅にリライトして最新化。図や表を追加。[2020/03/15]

株の次に興味を持つのは先物CFDなどの株価指数ではないでしょうか。株価インデックスとも呼ばれます。

中でも馴染みがあって始めやすいのが日経225先物、日経225CFDです。(呼ばれ方は日経先物、日経平均先物など様々)

どちらも日経平均株価が原資産ですが、違いがよく分からない人も多いものです。それぞれ簡単には次のとおりです。

英語 定義
先物 Futures Trading 将来の売買について、ある価格での取引を保証するもの。
CFD Contract For Difference 差金決済取引。現物の受渡しを行わずに差額で決済すること。

当記事ではこれらの違い・特徴を比較しながら説明します。

(補足)CFD取引に「くりっく株365」があります。これは東京金融取引所に上場する証拠金取引の名称で、取引できるのは日経225CFDです。

当記事で紹介するCFDは「店頭CFD」であり、くりっく株365は「取引所CFD」なので厳密には違いがあります。くりっく株365に興味がある人はこちらの記事もご覧ください。

取引所CFD(くりっく株365)と店頭CFDの違いを比較。レバレッジと為替影響の有無。 この記事では、これからCFDを始めたい人に向けて「取引所CFD(くりっく株365)」と「店頭CFD」の違いと特徴を説明します。 ...
くりっく株365

先物取引・CFD取引とは何か

まず「先物取引」「CFD取引」とは何かを理解しましょう。

① 先物取引の説明

先物取引とは「将来の定められた期日に受け渡しを行う約束をして、その価格を今決めてしまう」という取引です。SBI証券楽天証券マネックス証券などで取り扱いがあります。

この決められた期日を特別清算日、またはSQ日(Special Quotation)と呼び、期日がある月を限月(げんげつ)と呼びます。SQは先物にだけあり、CFDにはありません。

SQ日は取引期日なので、その日までに絶対に決済をしなければなりません。分かりやすく説明するため、まず金先物を例にあげます。

① 金先物

8/27が決済期日の金先物を、7/20に4,000円で買ったとします。これは「8/27に金を4,000円で買う」という約束を取引しているのです。

現物を買ってはいないため、期日までに以下のどちらかで決済が必要です。

  1. 期日に現物受け渡しで金を受け取る。
  2. 期日までに反対売買で売る。
金(GOLD)先物の取引の仕組み
パターン① 期日に現物受け渡しで金を受け取る。

期日が到来したので、事前に約束していた金を受け渡してもらいます。金の価格は5,000円に値上がりしていますが、4,000円で買う約束でした。1,000円の利益になります。

パターン② 期日までに反対売買で売る。

反対売買で決済します。8/10時点で金先物は4,500円に値上がりしていますので、500円の利益を得られたことになります。

期日まで待っていれば1,000円の利益でしたが、値下がりする可能性を考えて利益が出ている間に売るのも戦略です。

もし期日に金の価格が下がっている場合、パターン①だと現物に交換しているのでそのまま金を保有することが可能です。パターン②だと決済して損失確定となります。

② 日経225先物

日経225先物も仕組みは同じですが、1点だけ大きく違う点があります。日経225先物は現物受け渡しができません。

日経225先物は現物がある商品ではないため、必ず期日までに反対決済をする必要があります。期日が到来すると強制決済となります。

日経225先物は現物に引き換えできない

日経225先物は現物と交換できないため、含み損を抱えているときは損失確定するしかありません。ゆえに損切りのタイミングが重要になります。

日経225先物の取引で利益または損失が出る仕組みを図でまとめます。

日経225先物取引で利益、または損失が出る仕組み

株価指数先物は、株の信用取引と似ています。

SQ日(決済期限)が到来すると強制決済になりますが、これは株の信用取引と同様です。また、空売りができるため下落局面でも利益を狙える点も株の信用取引と同様です。

先物取引まとめ
  1. 決められた期日(SQ日)の取引価格を今決めてしまう取引。
  2. 期限日までに決済しなければ強制決済される。
  3. 空売りできる。
  4. 日経225先物は反対売買の決済のみで現物交換はできない。
くりっく株365

② CFD取引の説明(先物との大きな違い)

CFDは「差金決済取引」と訳されます。GMOクリック証券などで取り扱いがあります。

CFDでは株や金などの現物の資産を保有せず、発生した差額分だけを決済します。現物を所持しないため必要な資金は小さくなります。

ここでも分かりやすくするため、金CFDと金現物で説明します。

① 金CFD

CFD取引の仕組み。現物取引との違い。

現物では、現金と金(GOLD)という資産がやり取りされています。一方、CFDは500円の差金が決済されただけで資産のやり取りはありません。これがCFDの仕組みです。

現物取引/CFD取引 購入時 決済時
現物取引 現金 -4,000円 +4,500円
現物 +4,000円(GOLD現物) -4,000円(GOLD現物)
損益 0円 +500円
CFD取引 現金 -200円(証拠金預け) +200円(証拠金返却)
現物 無し 無し
損益 0円 +500円

この説明で分かると思いますが、実は先物も差金決済取引です。さらに、FX(外国為替取引)も同じ仕組みです。

先物もCFDも現物取引ではなく証拠金取引です。証拠金は取引の履行を約束するために利用者が預けるお金で、取引する金額に比べて少額なため資金効率の高い取引ができます。

図のCFD取引では購入時に「-200円」の証拠金(価格の5%)を差し入れており、現物と比べて必要な資金が少ないことが分かります。

② 日経225CFD

CFDの仕組みが理解できたと思いますので、次に日経225CFDと日経225先物の違いを説明します。

日経225先物と日経225CFDの大きな違い。決済期限と取引単位と証拠金額

日経225先物と日経225CFDの大きな違いは「①決済期限」と「②最低必要証拠金」です。

大きな違い① CFDにはSQ(決済期限)がない。

CFDには決済期日がありません。先物には説明したとおりSQ日があり、期日到来で強制決済されます。CFDには決済期限がないため、持ち続けることが可能です。

日経225 日経225CFD
決済期限 あり なし

含み損を抱えてしまっても、プラ転するまで持ち続けることが可能です。しかし、その間は資金が拘束されますし、さらに含み損が拡大する可能性もあります。

CFDには決済期限がないため戦略の幅は広がりますが、逆に自分で損切りを判断できない人には、問答無用で期日に決済される先物の方が向いている場合もあります。

大きな違い② CFDは最低必要資金が少ない。

CFDは原資となっている先物よりも小さな単位で取引できるため、少ない証拠金額でポジションを持つことができます。

証拠金が少ないことはCFDの大きなメリットであり、日経225CFDは日経225ミニと比べても1/10の取引単位です。

日経225 日経225ミニ 日経225CFD
取引単位 ×1,000 ×100 ×10

取引単位が大きいほど、最低限必要な資金も多くなります。

また、1ポジション当たりに必要な証拠金が少ないということは、建値を分散しやすくなるので、押し目買いや積立投資などにも有利になります。

先物ミニでは100円の値動きで1万円が動きますが、CFDでは100円の値動きで1,000円の値動きです。利益を増やしたい場合はポジションを増やせばよいだけなので、取引単位が小さいことで戦略の幅が広がります。

先物とCFDの大きな違い
  1. 先物には決済期日があるが、CFDには決済期日がない。
  2. CFDの方が先物より取引単位が小さい。
  3. CFDの方が先物より少ない証拠金で始められる。
くりっく株365

日経225先物と日経225CFDの比較

どちらが良いかはケースバイケースです。それぞれの特徴を理解し、自分に合っている方を選ぶのがベストですが、初心者にはCFDがお勧めです。

当記事では、手数料が安く銘柄も多いGMOクリック証券を例としています。スプレッドなどは変動するため、最新の情報を証券会社HPなどで確認してください。

① 日経225先物と日経225CFDの比較

通常は日経225先物ミニ、日経225CFDが選択肢になると思うのですが、ここでは日経225先物(ラージ)も記載しました。

日経225先物と日経225CFDの違いは次の表のとおりです。

日経225先物 日経225先物ミニ 日経225CFD
決済期限(SQ) あり あり なし
取引単位 ×1,000 ×100 ×10
必要証拠金 720,000円 72,000円 約24,000円
値幅(呼び値) 10円 5円 1円
手数料 220円/1枚 37/1枚 無料
スプレッド なし なし あり
レバレッジ 32倍 32倍 10倍
配当金 なし なし あり
取引時間 8:45~15:15
16:30~5:30
8:45~15:15
16:30~5:30
8:30〜翌7:00
8:30〜翌6:00(夏)

※ここではGMOクリック証券を基準(2020/01/31時点)にしています。

「決済期限」「取引単位」「証拠金」については先ほど説明しました。ここではさらに細かく比較しています。

比較①:必要証拠金・取引単位・レバレッジ

日経225先物ミニと日経225CFDを比べた時、必要証拠金がCFDの方が少なく有利なことは先ほども述べました。1枚のポジションを持つのに必要な資金はCFDの方が少ないです。

しかし取引単位まで含めて考えると、レバレッジが高いのは日経225先物ミニの方です。

レバレッジが大きい方が同じ金額でも多くのポジションを持てるため、より資金効率の高い取引をしたい人は先物が有利になります。

ただし、その分リスクは高くなりますし、ギャンブル性も高くなります。

比較②:値幅(呼び値)

値幅(呼び値)とは「何円単位で価格が動くか」を指します。「何円単位で指値が出来るか」と言い換えてもいいです。すなわち1枚あたりの値動きに関係します。

日経225先物ミニ 日経225CFD
取引単位 ×100 ×10
値幅(呼び値) 5円 1円
1枚あたりの最低値動き 500円 10円

値幅が大きければ、小さな値動きでも大きく損益が変動します。ハイリスク・ハイリターンになりやすいので注意が必要です。

比較③:手数料とスプレッド

日経225先物は手数料がある代わりにスプレッドが無く、日経225CFDは手数料がない代わりにスプレッドがあります。

CFDの場合、スプレッド(買いと売りの価格差)が証券会社の手数料になっています。スプレッドの低い証券会社を選ぶのが良いでしょう。

GMOクリック証券のスプレッドはCFDを扱うネット証券会社の中では極めて低い(2~6円ほど)です。

一方、DMM CFDではスプレッドを固定(7円)にしています。スプレッドはボラティリティ変動するため、値動きが激しい相場の時はスプレッドが高くなります。

これが固定になると値動きが大きな相場の時に有利になります。CFDのスプレッド固定は今のところDMM CFDだけなので、口座を持っておくと便利だと思います。

(補足)コロナショックと言われる2020年3月の相場では歴史的な乱高下が発生し、スプレッドが大きく広がりました。

比較④:配当金

日経225先物は配当金がなく、日経225CFDは配当金があります。これは先物があらかじめ配当金相当を織り込んだ価格で値動きしているためです。

また、たとえ先物に配当があったとしても、SQ日に決済されてしまうのであまり意味はないでしょう。配当を受け取りながら保有できるのもCFDのメリットです。くりっく株365

② 日経225先物と日経225CFDのどちらを選ぶべきか

ケースバイケースですが、当ブログでは初心者向けにはCFDをお勧めします。あえて言うならこんな感じでしょうか。

日経225先物が向いている人
  • 十分な証拠金を用意できる
  • 短期・中期ですっぱり決済してしまいたい人
  • 投資経験が豊富で勝てる自身のある人
日経225CFDが向いている人
  • 少ない資金で投資をしたい人
  • 含み損のロスカットができない人
  • 投資初心者でリスクを抑えたい人

先物は決算期限がある以上、数日~数カ月後の短期間の値動きを予測して投資する必要があります。ロスカット、ポジション調整なども必須で、経験豊富な人でも難しいものです。

CFDであれば決算期限がないため、例えば毎月コツコツと買って取得価格を平準化するなどの戦略も可能です。

ポジションを持つための証拠金が少ないため、押し目買い戦略や積み立て戦略なども柔軟に立てられます。

先物・CFDをどの証券会社で始めればよいか

先物は各社で差はほとんどないため、GMOクリック証券など手数料が安いネット証券を選べば良いと思います。

CFDの場合は「①CFDの取引単位」と「②スプレッド」を確認しましょう。

GMOクリック証券の取引単位は10ですがSBI証券は100です。取引単位は証拠金の額や1ポジションあたりの損益に関わってきます。

また、スプレッドが大きいと利益が小さくなるのでなるべく少ない業者を選びましょう。お勧めなのは手数料やスプレッドが安く、業界でのシェアも高いGMOクリック証券です。

ここは株価指数だけでなく、金や原油など商品CFDの種類も充実しているため、ひとつ口座を持っておくと便利です。

先ほど紹介したDMM CFDはスプレッドが固定という点がメリットです。ボラティリティによるスプレッドの変動を気にする必要がありません。

なお、この記事ではページ数の都合で省きましたが、冒頭で触れたように株価指数CFDには店頭CFD取引所CFD(くりっく株365)があります。

くりっく株365は店頭CFDよりもハイレバレッジという利点があります。こちらはひまわり証券がお勧めです。

 

日経225先物や日経225CFDという指標(インデックス)を対象とする投資は、個別銘柄と違って「日本全体の動き」を対象とするので、情報を集めやすく読みやすい側面があります。

「個別銘柄では勝てなかったけどインデックスでは勝てる」という話もよくあります。

ネット証券の拡大とスマホにより、先物・CFD投資のハードルは格段に下がりました。選択肢に加えてみると良いのではないでしょうか。
くりっく株365

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日経225先物やNYダウ先物にお勧め。
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