株価指数CFD

先物とCFDの違い。初心者でも絶対に分かるように日経225先物と日経225CFDを比較。どちらを選ぶべきなのか。

個別株の次に先物やCFDなどの株価指数(インデックス)に興味を持つ人は多いです。その中でも馴染みがあるのが「日経225先物」「日経225CFD」です。

どちらも日経平均株価が原資産ですが、次のように定義が異なります。

比較項目 定義
先物(Futures Trading) 将来の売買についてある価格での取引を保証する。
CFD(Contract For Difference) 差金決済取引。現物の受渡しを行わずに差額で決済する。

当記事では、2つの違いと特徴をGMOクリック証券で比較しながら説明します。

【補足】CFD取引にはくりっく株365もあります。一般のCFDは店頭CFDであり、くりっく株は取引所CFDなので銘柄やレバレッジに違いがあります。

くりっく株365のハイレバレッジCFDに興味があればこちらの記事をご覧ください。

取引所CFD(くりっく株365)と店頭CFDの違いを比較。レバレッジと為替影響の有無。 この記事では、これからCFDを始めたい人に向けて「取引所CFD(くりっく株365)」と「店頭CFD」の違いと特徴を説明します。 ...

先物取引・CFD取引とは何か

まず「先物取引」「CFD取引」とは何かを理解しましょう。

① 先物取引の説明

先物取引とは「将来の定められた期日に受け渡しを行う約束をして、その価格を今決めてしまう」という取引です。

この決められた期日を特別清算日、またはSQ日(Special Quotation)と呼び、期日がある月を限月(げんげつ)と呼びます。

SQは先物にだけありCFDにはないものです。SQ日は取引期日なので、その日までに絶対に決済をしなければなりません。

分かりやすく説明するため、まず金(ゴールド)先物を例にあげます。

① 金(ゴールド)先物

8/27が決済期日の金先物を7/20に4,000円で買ったとします。これは「8/27に金を4,000円で買う」という約束を取引していることになります。

「①期日に現物を受け取る」「②期日までに反対売買で売る」のいずれかで清算します。

金(GOLD)先物の取引の仕組み
パターン① 期日に現物受け渡しをする。

期日が到来したので約束していた金を受け渡してもらいます。金の価格は5,000円に値上がりしていますが、4,000円で買う約束でしたので1,000円の利益になります。

パターン② 期日までに反対売買で決済する。

8/10時点で金先物は4,500円に値上がりしていますので、売ると500円の利益です。期日まで待っていれば1,000円の利益でしたが、値下がりする可能性を考えて利益が出ている間に売ることもできます。

もし逆に期日に金の価格が下がっている場合、パターン①だと現物に交換しているので、そのまま値上がりするまで金を保有することが可能です。パターン②だと決済して損失確定となります。

② 日経225先物

日経225先物も仕組みは同じですが、日経225先物は現物受け渡しができないという違いがあります。

株価指数は現物がある商品ではないため、必ず期日までに反対決済をする必要があり、未決済のまま期日が到来すると強制決済となります。

日経225先物は現物に引き換えできない

日経225先物の場合、SQが到来すれば自動決済されることに注意してください。

日経225先物取引で利益、または損失が出る仕組み

株価指数先物は、株の信用取引と似ています。

SQ日が到来すると強制決済になりますが、これは株の信用取引と同様です。また、空売りができるため下落局面でも利益を狙える点も株の信用取引と同様です。

先物取引まとめ
  1. 将来の取引価格を今決めてしまう取引。
  2. 期限日までに決済しなければ強制決済。
  3. 日経225先物は現物交換できない。

② CFD取引の説明(先物との大きな違い)

CFDでは現物の資産を保有せず発生した差額分だけを決済します。ここでも分かりやすくするため、金CFDと金現物で説明します。

金CFDも株価指数CFDもGMOクリック証券で取り扱いがあります。

① 金CFD

CFD取引の仕組み。現物取引との違い。

現物では、現金と金(GOLD)という資産がやり取りされています。一方、CFDは500円の差金が決済されただけで資産のやり取りはありません。これがCFDの仕組みです。

現物/CFD 購入時 決済時
現物 現金 -4,000円 +4,500円
現物 +4,000円分
※金現物
-4,000円分
※金現物
損益 +500円
CFD 現金 -200円
※証拠金預け
+200円
※証拠金返却
現物 無し 無し
損益 +500円

この説明で分かると思いますが、実は先物も差金決済取引です。

CFDは証拠金取引です。証拠金は取引の履行を約束するために利用者が預けるお金で、取引する金額に比べて少額なため、資金効率の高い取引ができます。

図のCFD取引では購入時に200円の証拠金(価格の5%)を差し入れており、現物と比べて必要な資金が少ないことが分かります。

② 日経225CFD

次に日経225CFDと日経225先物の違いを説明します。

日経225先物と日経225CFDの大きな違い。決済期限と取引単位と証拠金額

日経225先物と日経225CFDの大きな違いは「①決済期限」と「②最低必要証拠金」です。

① CFDには決済期限がない。

CFDには決済期日がありません。先物には説明したとおりSQ日があり、期日到来で強制決済されます。CFDには決済期限がないため、持ち続けることが可能です。

比較項目 日経225 日経225CFD
決済期限 あり なし

含み損を抱えてしまっても、プラス転換するまで持ち続けることが可能です。しかし、その間は資金が拘束されますし、さらに含み損が拡大する可能性もあります。

決済期限がないため戦略の幅は広がりますが、逆に自分で損切りを判断できない人には、問答無用で期日に決済される先物の方が向いている場合もあります。

② CFDは最低必要資金が少ない。

CFDは先物よりも小さな単位で取引できるため、少ない証拠金額でポジションを持つことができます。

証拠金が少ないことはCFDの大きなメリットであり、日経225CFDは日経225ミニと比べても1/10の取引単位です。

比較項目 日経225ミニ 日経225CFD
取引単位 ×100 ×10

取引単位が大きいほど、最低限必要な資金も多くなります。

また、1ポジション当たりに必要な証拠金が少ないということは、建値を分散しやすくなるので、押し目買いや積立投資などにも有利になります。

先物ミニでは100円の値動きで1万円が動きますが、CFDでは100円の値動きで1,000円の値動きです。利益を増やしたい場合はポジションを増やせばよいだけなので、取引単位が小さいことで柔軟な取引が可能になります。

先物とCFDの大きな違い
  1. 先物には決済期日があるがCFDにはない。
  2. CFDの方が先物より取引単位が小さい。
  3. CFDの方が先物より少ない証拠金で始められる。

日経225先物と日経225CFDの比較

それぞれの特徴を理解し、自分に合っている方を選ぶのがよいですが、当ブログでは特に初心者にはCFDが良いと考えています。

① 日経225先物と日経225CFDの比較

日経225先物と日経225CFDの違いは次の表のとおりです。

比較項目 日経225先物ミニ 日経225CFD
決済期限(SQ) あり なし
取引単位 ×100 ×10
必要証拠金 72,000円 約24,000円
値幅(呼び値) 5円 1円
手数料 37/1枚 無料
スプレッド なし あり
レバレッジ 32倍 10倍
配当金 なし あり
取引時間 8:45~15:15
16:30~5:30
8:30〜翌7:00
8:30〜翌6:00(夏)

GMOクリック証券(2020/01/31時点)

「決済期限」「取引単位」「証拠金」については先ほど説明しましたので、ここではさらに細かく比較しています。

比較① レバレッジ

日経225先物ミニと日経225CFDを比べた時、必要証拠金がCFDの方が少ないことは先ほども述べました。1枚のポジションを持つのに必要な資金はCFDの方が少ないです。

レバレッジが高いのは日経225先物ミニです。

レバレッジが大きい方が同じ金額でも多くのポジションを持てるため、より資金効率の高い取引をしたい人は先物が有利になります。ただし、その分リスクは高くなりますし、ギャンブル性も高くなります。

比較② 値幅(呼び値)

値幅(呼び値)とは「何円単位で価格が動くか」を指します。「何円単位で指値が出来るか」と言い換えてもいいです。すなわち1枚あたりの値動きに関係します。

比較項目 日経225先物ミニ 日経225CFD
取引単位 ×100 ×10
値幅(呼び値) 5円 1円
1枚あたりの最低値動き 500円 10円

値幅が大きければ、小さな値動きでも大きく損益が変動します。ハイリスク・ハイリターンになりやすいので注意が必要です。

比較③ 手数料とスプレッド

日経225先物は手数料がある代わりにスプレッド(買いと売りの価格差)が無く、日経225CFDは手数料がない代わりにスプレッドがあります。

CFDの場合、スプレッドが証券会社の手数料になっています。スプレッドの低い証券会社を選ぶのが良いでしょう。

GMOクリック証券のスプレッドは、CFDを扱うネット証券会社の中では低い(2~6円ほど)設定です。

一方、DMM CFDではスプレッドを固定(7円)にしています。スプレッドはボラティリティ変動するため、値動きが激しい相場の時はスプレッドが高くなります。これが固定になると値動きが大きな相場の時に有利になります。

CFDのスプレッドを固定している証券会社は今のところDMM CFDだけです。

(補足)コロナショックと呼ばれる2020年3月の相場では歴史的な乱高下が発生し、スプレッドが大きく広がりました。

比較④ 配当金

日経225先物は配当金がなく、日経225CFDは配当金があります。

これは先物があらかじめ配当金相当を織り込んだ価格で値動きしているためです。配当を受け取りながら保有できるのもCFDのメリットです。

② 日経225先物と日経225CFDのどちらを選ぶべきか

ケースバイケースですが、当ブログでは初心者向けにはCFDをお勧めします。

日経225先物が向いている人
  • 十分な証拠金を用意できる。
  • 短期・中期投資。
日経225CFDが向いている人
  • 予算が少ない。
  • 含み損のロスカットができない。
  • リスクを抑えたい。

先物は決算期限があるため、数日~数カ月後の短期間の値動きを予測して投資する必要があります。ロスカット、ポジション調整なども必須で、経験豊富な人でも難しいものです。

CFDであれば決算期限がないため、例えば毎月コツコツと買って取得価格を平準化するなどの戦略も可能です。

また、CFDならポジションを持つための証拠金が少ないため、押し目買い戦略や積み立て戦略なども柔軟に立てられます。

先物・CFDを取引できる証券会社

先物は各社で差はほとんどないため、GMOクリック証券など手数料が安いネット証券を選べば良いと思います。

CFDの場合は「CFDの取引単位」と「スプレッド」を確認しましょう。

GMOクリック証券の取引単位は10ですがSBI証券は100です。取引単位は証拠金の額やポジションあたりの損益に関わってきます。

また、スプレッドが大きいと利益が小さくなるのでなるべく少ない業者を選びましょう。お勧めなのは手数料やスプレッドが安く、業界でのシェアも高いGMOクリック証券です。

ここは株価指数だけでなく、個別株CFD(米国株、日本株)やゴールド、原油などの商品CFDの種類も充実しているため、ひとつ口座を持っておくと便利です。

DMM CFDはスプレッドが固定という点がメリットです。ボラティリティによるスプレッドの変動を気にする必要がありません。

なお、冒頭で触れたように、株価指数CFDにはくりっく株365もあります。くりっく株365は店頭CFDよりもハイレバレッジという利点がありひまわり証券で取引できます。

 

日経225先物や日経225CFDというインデックス投資は、個別銘柄と違って「日本全体の動き」を対象とするので、情報を集めやすく読みやすい側面があります。「個別銘柄では勝てなかったけどインデックスでは勝てる」という話もよくあります。

ネット証券の拡大とスマホにより、先物・CFD投資のハードルは格段に下がりました。選択肢に加えてみると良いのではないでしょうか。

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FX(為替取引)の自動売買「ループイフダン」
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高レバレッジCFDのくりっく株365。配当もある日経225やイギリスFTSEに。
くりっく株365
◆SBI証券
ネット証券最大手。つみたてNISA、iDeCoにも。
SBI証券[旧イー・トレード証券]