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Palantir(パランティア:PLTR)の企業分析。ビッグデータ分析を提供

Palantirの企業分析
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Palantir(パランティア)について説明します。

Palantirはビッグデータ分析の米国企業で、民間企業だけでなく、米軍、米国国防総省、FBIなどの国家的な公共機関も顧客に持っています。

売上は今のところ公共機関の比率が高く、民間からの収益が今後どれだけ成長していくかが、株価にも大きく関わってくると考えられます。

この記事ではPalantirの概要(歩み、事業、日本展開)の紹介と、直近の決算を説明します。

Palantirの概要

Palantir(Palantir Technologies)は2004年に設立され、2020年にアメリカのNASDAQ市場へ上場しました。

Palantirの歩み

PalantirはPayPal(ペイパル)の創業者であるピーター・ティールによって、2004年にアメリカのシリコンバレーで設立されました。

社名は指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)に登場する「遠方を見ることができる魔法の水晶」に由来すると言われています。

2020年7月にNASDAQに上場し、2010年10月の時点で時価総額482.23億ドル(5.5兆円)もの企業に成長しています。

Palantirの事業内容

Palantirはビッグデータ分析のソフトウェアおよびプラットフォームを提供しています。

大枠では「民間企業向けのFoundry(ファウンドリ)」と「公共機関向けのGotham(ゴッサム)」の2つの製品ラインナップがあります。

Gothamは米国国防総省やFBIなどの諜報機関向けに焦点を当てており、テロ対応やコロナウィルス対応などに利用されています。

Foundryは製造業、製薬、保険など、さまざまな民間企業で利用されています。

後述するPalantir Japanでは、Foundryを搭載した「PALANTIR FOUNDRY ERP SUITE」などを展開しています。

Palantirの日本で展開

Palantirは日本の保険会社であるSOMPOホールディングスと共同でPalantir Japanを設立しました。

また、富士通はPalantirとの戦略的協業を発表し、日本のビッグデータ分析の中でプレゼンスを高めています。

SOMPOと共同会社(Palantir Japan)を設立

SOMPOホールディングスはPalantir Technologiesと共同で2019年11月にPalantir Technologies Japanを設立しました。

2020年6月に5億ドル(約540億円)をPalantirに出資して提携関係を強化しています。

2021年3月にはPalantir のソフトウェア「Foundry」の技術を活用した「安心・安全・健康のリアルデータプラットフォーム」の立ち上げに本格始動したことを発表しました。

このリアルデータプラットフォーム(RDP)は、SOMPOホールディングス各社のオペレーションから得る膨大なリアルデータを統合・分析し、社会課題を解決するソリューションを提供するビジネスモデルとされています。

また、Palantir JapanのHPでは「PALANTIR FOUNDRY ERP SUITE」の導入事例・効果が紹介されています。

これはERPシステムと他のシステムのデータを統合・分析できるソリューションです。富士通が日本国内のディストリビュータとなっている他、富士通社内でも実際に利用されており、富士通の得意とするDXへとつなげています。

ERP SUITEは統計予測、運転資金最適化、歩留まり・売上原価の最適化などの効果を生みます。Palantir Japanのケーススタディでは石油資本会社での節減効果や消費財メーカでバリューチェーンの一元化などが紹介されています。

富士通と戦略的協業の締結

2020年6月に富士通はPalantirおよびPalantir Japanとの戦略的協業を発表しました。

富士通はPalantir Japanにおけるその時点で日本で唯一のFlagship Technology Partnerとなりました。また、Palantirに5,000万ドル(約53億円)の出資を行うことも発表しています。

富士通がPalantirと提携した理由は、拡大するビッグデータ分析市場でのプレゼンスを高め、富士通が得意とするDX(デジタルトランスフォーメーション)を推し進めるためです。

富士通は実際にPalantirのデータ分析ツールを使い、選挙に関するデータ分析を日本経済新聞社と共同で行っています。

このプロジェクトでは「テーマ1:地域特性による選挙の傾向および結果分析」と「テーマ2:議員属性による選挙の傾向および結果分析」の2つのテーマを分析します。

テーマ1では「行政区分における住民の属性データ、人口の増減や経済指標に関するデータ、過去の選挙結果を分析し、当該選挙区における住民の投票行動特性を把握します。

テーマ2では「選挙当選者の特性から、候補者の属性、世襲候補、年齢、選挙資金など、選挙に当選する要因を探ります。また、三バン(地盤は選挙区内の支持基盤、看板は評判や知名度、鞄は資金力)の有効度などを検証します。

分析から得られたインサイト(洞察)が10/17の日本経済新聞に掲載されています。世襲候補は8割が当選することが分かり、世襲の強さの度合いが明らかになりました。

Palantirの直近の業績(決算発表)

Palantirの直近の決算は2021年度の2Qで、決算発表日は2021年8月13日でした。

決算発表 予想コンセンサス
売上高 375.64 360.30
EPS 0.04 0.03
売上高ガイダンス 385 376

※売上高の単位は百万ドル(Mドル)

売上高は261.64Mドルで、コンセンサス(360.30Mドル)を約4.3%上回りました。

EPSは0.04で、コンセンサス(0.03)を約33.3%上回りました。

ガイダンス売上高は385Mドルで、コンセンサス(376Mドル)を約2.4%上回りました。

売上高は1Q~2Qにかけて、10.1%伸びています。

Palantir決算履歴(2021年)Palantir決算履歴(2021年)
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