企業分析・決算

Affirm(アファーム:AFRM)企業分析。BNPLのフィンテックを提供

Affirmの企業分析

BNPL(バイ・ナウ、ペイ・レイター)の金融サービスを提供している米国フィンテックのAffirmについて解説します。

BNPLはクレジットカードを利用しない低金利の後払い(分割払い)サービスで、欧米を中心に利用者が急拡大しています。

Buy Now Pay Later(今買って、後で支払う)の頭文字からBNPLと呼ばれています。

AffirmはBNPLサービスのプロバイダで、2021年8月にはAmazonと提携することを発表し、大きな話題になりました。

銀行を淘汰する破壊的企業」でも紹介されています。

当記事ではAffirmおよびBNPLサービスについて解説します。

BNPLとは

BNPL(Buy Now Pay Later)はクレジットカードを利用しない後払い(分割払い)のサービスです。

アメリカではクレジットカードのリボ払い(分割払い)が主流となっていますが、リボ払いには高い利率があります。また、クレジットカードを持たない人は利用できません。

クレジットカードを使わない分割後払い新しい分割後払いサービスとして、BNPLは生み出され、普及してきました。

また、銀行やクレジットカード会社などの金融機関が提供している既存の分割払いやローンとは異なり、手軽に導入・利用できる利点があります。

分割払いサービス利用者の裾野拡大と、AIによる与信の算出で貸し倒れ率を低く抑えていることも成長の理由と言われています。

BNPLの仕組みとメリット

Affirmなどが手掛けるBNPLサービスの特徴は、後払い(分割払い)を利用する利用者の与信情報をAIで算出していることです。

ネット通販での買い物履歴や支払い履歴などをビッグデータとして収集し、AIで分析して貸倒リスクなどを勘案して個人個人の与信を算出し、利率を設定します。

従来のローンやクレジットカードの分割払いのような審査が必要ないため、手間と時間がかからず気軽に利用できるとしてユーザ数を拡大しています。

また、事業者側から見ても、システム手数料が安く、貸し倒れリスクも低いなど、導入しやすいメリットがあります。

例えば、AmazonはAffirmと提携してBNPLを提供すると発表しました。クレジットカードを持たない人でも、Amazonの買い物にボタン一つでBNPLを利用できるようになります。

BNPLはAffirmなどのBNPL事業者が小売店への支払いを立て替えることで、ユーザは商品を買ったあとに分割払いを行う仕組みです。

小売店は決済手数料をBNPL事業者へ支払い、これがBNPL事業者の収益になります。

BNPLの仕組みBNPLの仕組み

日本総研の資料を参考に作成

BNPLの仕組みとメリット
  • AIで利用者の与信を算出し、後払い(分割払い)サービスを提供
  • クレジットカードを利用せず、手軽に分割払いを利用(利用者メリット)および導入(事業者メリット)が可能
  • クレジットカードやローンと比べ金利が低く(利用者メリット)、貸し倒れリスクも低い(事業者メリット)
  • ユーザの利用料は基本無料(利用者メリット)で、小売店の手数料も安い(事業者メリット)

日米のBNPL提供企業

BNPLを提供している企業はAffirmだけではありません。

日米のBNPL事業者を紹介します。

▼米国のBNPLサービス提供企業

企業 概要
Affirm
(アファーム)
Amazonと提携してAmazonのECサイトでBNPLを利用可能とすることを発表。
Square
(スクウェア)
オーストラリアのAfterPay(アフターペイ)を買収。StripeがAfterPayとの提携を発表。
PayPal
(ペイパル)
4回分割払いの「Pay in 4」を持つ。日本のPaidy(ペイディ)を買収し、提供範囲を拡大。

▼日本のBNPLサービス提供企業

企業 概要
メルカリ 一括/分割払いのメルペイスマート払いを展開。メルカリの支払いに利用できる。
Paidy
(ペイディ)
PayPalが買収。
ネットプロテクションズ NP後払いを提供。

Affirm企業分析

Affirmの経歴や直近の業績を説明します。

Affirmとは

AffirmはPayPal創業者であるマックス・レブチンが2012年に創業したフィンテック企業です。2021年1月に米国NASDAQに上場しました。

BNPLを提供し、加盟店から徴収する決済関連手数料と貸付に伴う金利収入を収益源としています。

事業拡大の先行投資を優先しているため赤字が続いていますが、急成長で市場の期待を集めています。

AffirmはEC市場の30%以上を占めると言われるAmazonとの提携を発表し、ユーザの急拡大が期待されて株価も跳ね上がりました。

BNPL事業者としてはアメリカのAffirm、スウェーデンのKlarna、オーストラリアのAfterPayが世界最大手です。

▼BNPLの世界大手3社比較

Klarna AfterPay Affirm
スウェーデン オーストラリア アメリカ
時価総額 310億ドル
※2021年3月時点
210億ドル
※2021年3月時点
180億ドル
※2021年2月時点
売上高 530億ドル
※2020年度決算
9.24億ドル
※2021年度決算
8.70億ドル
※2021年度決算
上場先 非上場 豪証券取引所 米国NASDAQ

※参考:日本総研

直近の業績(決算発表)

Affirmの直近の決算は2022年度の1Qで、決算発表日は2021年11月10日でした。

決算発表 予想コンセンサス
売上高 269.39 248.31
EPS -1.13 -0.3
売上高ガイダンス 320 -330 296.09

※売上高の単位は百万ドル(Mドル)

売上高は269.39Mドルで、コンセンサス(248.31Mドル)を約8.5%上回りました。

EPSは-1.13で、コンセンサス(-0.3)を約73.5%下回りました。

Affirmは2021年度の2Q、3QでもEPSで大きくコンセンサスを下回っています。ストックオプション費用やストックワラントの償却費用の影響が大きく、なかなか改善しません。

しかし、Amazonとの提携強化や売上高ガイダンスなどが好感され、市場は好意的に決算発表を受け止められ、発表後は大きく値を上げました。

ガイダンス売上高は320Mドル~330Mドルで、コンセンサス(296.09Mドル)を約9.8%上回りました。

2021年度の4Qから2022年度の1Qにかけての売上高成長率は2.9%で、これまでの10%台の成長率に比べると物足りない内容でした。

しかし、2Qにかけては20%の成長が見込まれており、この上昇率が維持される限り、株価も堅調に推移するのではないかと考えています。

Affirm決算履歴(2021~2022年)Affirm決算履歴(2021~2022年)

Affirmの過去の決算についてはこちらのページにまとめています。

Affirm(アファーム)決算の過去履歴
Affirm(アファーム:AFRM) 決算発表の過去履歴米国企業のAffirmの決算発表をまとめています。 Affirm(アファーム)はBNPL(バイ・ナウ、ペイ・レイター)の分割後払い...
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