GMOクリック証券のNASDAQ100CFD(銘柄名:米国NQ100)を1年間、あるいは数年間保有した場合の価格調整額の実績をまとめます。
なお、GMOクリック証券では米国NQ100の1/10の取引サイズである「米国NQ100ミニ」の取扱いが2021年10月から始まっています。
米国NQ100ミニの場合は価格調整額も1/10で考えればOkです。
GMOクリック証券の米国NQ100は、CFDの原資産としてNASDAQ100先物を参照しています。
先物の株価指数CFDでは、限月乗り換え時に期近と期先の価格差を調整するため、価格調整額の受け渡しが発生します。
期近(乗り換え元)>期先(乗り換え先)となることが多いため、価格調整額はプラス(受け取り)となることが多いです。
先物価格は配当、金利を織り込んで形成されるため、ある意味で価格調整額は一定期間の配当と金利にをまとめたもの、と考えることもできます。
なお、株価指数CFDの3つの調整額については、こちらのページで解説していますので、詳しく知りたい場合は参照ください。
米国NQ100の価格調整額の実績
米国NQ100を1ロット保有していた場合の実績をまとめます。
価格調整額の実績はGMOクリック証券の口座を持っていれば、ログイン後にインフォメーションから取得できます。
価格調整額は、先物の限月乗り換えのたびに発生するため、年間で4回発生します。
2021年の1年間は合計で2,643円のプラスでした。
発生日 | 価格調整額 |
---|---|
2021/12/10 | 170 円 |
2021/09/10 | 813 円 |
2021/06/11 | 965 円 |
2021/03/12 | 1,035 円 |
2014年~2021年の8年間の実績では、年間でプラスの年が5回、マイナスの年が3回でした。8年間の合計では-5,212円のマイナスでした。
米国NQ100の最低取引単位
GMOクリック証券の米国NQ100の取引サイズは価格×1で、最低ロット数は1ロットです。
米国NQ100の価格が13,803.2ドルのとき、ロット数1で取引する場合の取引価格は13,803.2ドルです。
為替レートが114.79ドルの場合、取引価格は1,584,469円です。株価指数CFDはレバレッジが10倍なので、必要証拠金は158,446円になります。
なお、米国NQ100ミニの取引サイズは価格×0.1で、最低ロット数は1ロットです。
仮に、このケースで米国NS100を1ロット買って、2021年の1年間で価格調整額を受け取ったとします。
158,446円の必要証拠金で2,643円を受け取っているので、利回りは1.7%となります。
10分の1の証拠金で価格調整額を受け取っているため、利回りが高くなるというわけです。
当然ですが、価格の上下による含み益や含み損の率も高くなります。レバレッジによってCFDの資金効率がよい反面、ハイリスク・ハイリターンになる理由です。
NASDAQ100は同じ米国のS&P500と比べると、ボラティリティの大きな指数です。
8年間の実績でもS&P500と比較してマイナスの年が多く、8年トータルでもマイナスになっています。
配当もS&P500ほどには無いので、どちらかというと短中期でトレードしたい指数です。
S&P500のCFDである米国S500についてはこちらのページで価格調整額をまとめています。