マイメイトの「おすすめエージェントチーム」を利用する(そのまま稼働する)のは「おすすめできない」という考察です。
おすすめエージェントチームの損益曲線はとても優秀で、大きな利益を出せるように見えます。
例えば、2022/12/29時点の「リターン追求・通貨ペア均等」のエージェントチームの過去1年間の損益曲線が次の画像です。
信じられないレベルの好成績ですね。
「これを選ぶ」からエージェントチームを稼働することができます。
しかし、同じような実績を得ることはできないことを多くのユーザが実証しています。
当ブログでも数ヵ月ほど運用しましたが、実績はいまいちでした。
この記事では、おすすめエージェントチームがどのように選出されているか、損益曲線はなぜ好成績になっているのかを考察します。
Contents
【考察1】おすすめエージェントは毎日入れ替わる
おすすめエージェントは毎日入れ替わっているので、実は再現しようがありません。
おすすめエージェントの採用アルゴリズムは公表されていませんが、過去1年間の成績を基準に選ばれており、毎日更新されるとのことです。
エージェントの順位は次の理由から変動します。
- 相場は動き続ける
- エージェントは学習を続ける
- 新しいエージェントが生まれる
チームを構成するエージェントが日々変わるので、これを完全に再現することはできません。
もちろん、毎日変更を確認して、更新されたチームで稼働することもできます。
しかし、これも以下の理由からズレが生じるため、再現することは不可能です。
- 外したエージェントのポジションは手動で決済しなければならない
- 追加したエージェントは次の取引タイミングまでポジションを持たない
【考察2】過去チャートに対しての机上の実績である
過去チャートに対しての机上の実績のため、将来も同じパフォーマンスが得られるわけではありません。
過去には存在していなかったエージェントもありますし、過去に存在していたエージェントであっても、性能が現在と同じわけではないからです。
学習によるエージェントの性能の変化を考慮していない(できない)ですし、将来の相場に対する成績も考慮できません。
おすすめエージェントチームのシュミレーションは、過去に対しては好成績だけど、将来もそうとはいえない、ということです。
【考察3】同種のエージェントが重複する
似たような性能のエージェントが重複して選出されてしまい、同じタイミングで同じ取引をしてしまう面があります。
特にクローン作製された別のエージェントと重複してしまう場合です。
メジャー通貨のおすすめエージェントを使うと、その傾向は強くなります。
分散が弱くなるので、調子が良い時はよいのですが、調子が悪い時は悲惨です。
【考察4】公式のシュミレーション結果が無い
なにより、公式の実運用に照らしたシュミレーション結果がないので、使えるのか使えないのか、判断ができないです。
おすすめエージェントが毎日変わるのであれば、例えばある時点のおすすめエージェントをある期間稼働した場合の結果などがないと、実運用に照らしてどうなのか分かりません。
現状、これをやろうとするとユーザ自身が手作業で頑張るしかないです。
例えば、ある日のおすすめエージェントを記録しておき、そのエージェントの今後の日々の決済履歴を全て追いかけて計算してみるなど。
しかし、そこまでやったとしても、所詮はひとつのパターンの結果でしかないので、やはり使えるかどうかの判断はできないと思います。
このような理由から、おすすめエージェントの利用は「かなり再現性の確度が低い」ものということができると思います。
もちろん運良く高い実績が得られることもあると思いますが、不確実性が高いということです。
当ブログでの実績や、ほかのブログ、ツイッターでの報告を見る限り、期待した成果を得られたというものは見つかりませんした。
そもそも、おすすめエージェントチームを稼働するだけで安定した成績を得られるなら、マイメイト公式が「定期的なエージェントの入れ替えを推奨」するわけもないです。
おすすめエージェントチームを参考にするのは良いと思います。
しかし、あくまでも幻想の損益曲線であることを理解して、利用するにしても鵜吞みにせずに、エージェント調整や入れ替えを行うべきと考えます。