米国株CFD

米国株CFDならGMOクリック証券とIG証券。手数料と取扱い銘柄で比較。

米国株は最低購入単元数がある日本株と違って1株から売買できますし、ほとんどのネット証券でも取引できます。

しかし、1株でも単価が高いのが米国株。例えばAmazonの2020年6月現在の株価は2,480ドルなので、1株だけでも30万円近く必要です。

現物で取引しようとすると結構な資金が必要になりますが、CFDであればレバレッジが効くため、少ない資金でも取引できます。

米国株CFDのレバレッジは5倍なので、Amazonであれば6万円で1株取引することができるわけです。

この記事では、米国企業の個別株CFDを扱うGMOクリック証券とIG証券について、手数料や取り扱い銘柄数、使い勝手などの面で比較します。

GMOクリック証券とIG証券の比較

米国株CFD GMOクリック証券とIG証券の比較

Amazonやウォルト・ディズニーなどの有名な米国企業の個別株CFDであれば、手数料の安さの面でGMOクリック証券が有利です。

しかし新興ベンチャー企業などの個別株CFDは、GMOクリック証券で取り扱いがありません。GMOクリック証券の米国株CFDはメジャー企業だけです。

一方、IG証券はほとんどの企業の個別株CFDを取り扱っているので、買いたい株がないということはほぼありません。例えばZoomなど中型株もあり、銘柄数は圧倒的です。

比較項目 GMOクリック証券 IG証券
コスト ×
取り扱い銘柄数 ×

IG証券は小口の(1株~10株)の場合、手数料が割高です。しかし、大口の(10~100株など)売買をすると手数料のデメリットは小さくなります。

よって、どちらの口座も持っておき、買いたい株や資金の大きさによって使い分けをするのが良いと思います。

① コスト(手数料など)

GMOクリック証券とIG証券のコストを一覧にまとめました。

コスト GMOクリック証券 IG証券
①取引手数料 0円 16.5ドル/取引
②金利
③スプレッド

IG証券の取引手数料は、1取引ごとに発生します。ポジション数は関係ないため、ある程度まとまったポジション数で売買しないと手数料負けしてしまいます。

金利(オーバーナイト金利)はポジションを翌日に持ち越すことで発生するものです。GMOクリック証券では金利調整額、IG証券ではファンディングコストと呼ばれます。

GMOクリック証券は取引手数料がないため、コストの面ではお得です。

ただしIG証券の取引手数料も、ある程度まとまったポジション数なら1株単位では小さくできます。取引手数料ポジション数に関係なく、1回の取引ごとに発生するためです。

それぞれの取引手数料、金利、スプレッドについて、マイクロソフトを例に上げて説明していきます。

マイクロソフトの株価とドル円レート

① 取引手数料

コスト GMOクリック証券 IG証券
取引手数料 0円 16.5ドル/1取引

GMOクリック証券の米国株CFDは取引手数料が発生しないため、細かく売買することができます。押し目買いやポジションの一部利益確定の際に、取引手数料のコストを気にする必要がありません。

一方のIG証券は、ポジション数に関係なく一回の取引ごとに16.5ドルの手数料が必要です。決済の時も必要なため、往復で最低33ドルの手数料がかかります。

そのため、少なくとも10~30株程度まとめて売買をしないと、取引コストが高くなります。逆に100株をまとめて取引すると、1株あたりの往復手数料は0.33ドルになります。

マイクロソフトを1株、10株、100株買った場合で比べてみましょう。

1株あたり取引手数料 GMOクリック証券 IG証券
1株買う 0円 1,808円
10株買う 0円 181円
100株買う 0円 18円

株価が1%値上がりしたとすると、1株あたり206円(187.27×109.58×0.01)の利益になります。こう考えると、少なくとも10~100株程度で売買しないと手数料負けすることが分かります。

1株から取引できるのが米国株の利点ですが、IG証券の場合はある程度まとめて売買しないと手数料負けしてしまいます。

米国株個別株CFDはレバレッジが5倍あるので、これを活かしてある程度大きなポジション数で売買するのがよいです。

取引手数料の観点では、小口な取引はGMOクリック証券を選び、大口の取引はIG証券が良いと言えます。

② 金利

比較項目 GMOクリック証券 IG証券
金利

GMOクリック証券とIG証券の金利はあまり大きな差はありません。ただし、少しの差ですがポジション数が多ければ影響はあります。

それぞれでマイクロソフトを1株だけ買った場合の金利を比較します。

比較項目 GMOクリック証券 IG証券
金利 1.8円 1.5円

若干、IG証券の方が有利です。次に、それぞれの金利の計算式を示します。

「±」の箇所は、買いが「+」売りが「-」となります。また基準金利は「銀行間取引で利用される金利」のことで、米国株CFDであれば「FF金利」になります。

GMOクリック証券の金利(オーバーナイト金利)計算式:

  • 総取引金額(当日終値 × ロット数) × 基準金利 ± 3% ÷ 360日

マイクロソフトの場合、次のようになります。2020年6月の基準金利は0.25%なので、

1.85円 ≒ (187.27 × 1) × (0.25 + 3) ÷ 100 ÷ 360 × 109.58

GMOクリック証券では、金利調整額はアプリの画面で確認することができます。3日分が表示されているので、1.85×3≒5.5でほぼ表示どおりですね。

金利調整額 GMOクリック証券

IG証券の金利(ファンディングコスト)計算式:

  • 総取引金額(当日終値 × ロット数) × 基準金利 ± 2.5% ÷ 360日

マイクロソフトの場合、次のようになります。2020年6月の基準金利は0.25%なので、

1.54円 ≒ (187.27 × 1) × (0.25 + 2.5) ÷ 100 ÷ 360 × 109.58

若干、GMOクリック証券の方が高いですが、気にするレベルではないでしょう。ただし、1,000株などの大きな数を持つと差は出てきます。

ちなみに金利は土日など市場が閉まる場合、その前日にまとめて発生します。金曜日だと、土日も合わせて3日分が金利として発生します。

ポジションを持っているだけで発生するコストなので、株式CFDは長期の保持に不向きな投資商品です。とは言え、現在は歴史的な低金利のため、発生コストも最小限です。

金利の観点ではあまり優劣はありませんが、若干IG証券の方が良いと言えます。特にポジション数を多く保持する場合はIG証券に利があります。

③ スプレッド

比較項目 GMOクリック証券 IG証券
スプレッド

GMOクリック証券とIG証券のスプレッドをマイクロソフトで比べてみます。スプレッドとは買うときと売るときの価格の差です。

GMOクリック証券は0.5ドル、IG証券は0.19ドルなので、IG証券の方が小さいです。

米国株CFD GMOクリック証券とIG証券の比較 スプレッド

IG証券の方が少しスプレッドが小さいことが分かります。1,000株などの大きなポジション数で買う場合、IG証券の取引手数料が高いことを考慮しても、IG証券の方が有利になります。

スプレッドの観点でも、小口な取引はGMOクリック証券、大口の取引はIG証券が良いと言えます。

② 取り扱い銘柄数

比較項目 GMOクリック証券 IG証券
取り扱い銘柄数 58銘柄 4,000銘柄以上

GMOクリック証券で取り扱いがある米国株CFDは、NYダウやNASDAQに上場している大企業の一部だけです。

IG証券はほとんどの企業の株式CFDを扱っており、新規IPOされる銘柄もいち早く対応しています。

いくらコストが安くても、買いたい銘柄がないのでは仕方がないので、IG証券の口座も作っておくと便利です。

GMOクリック証券で取り扱いのある米国株CFDはHPで確認できます。2020年6月現在、58銘柄の取り扱いがあります。

安定している大企業の米国株CFDを取引きしたい場合はGMOクリック証券で十分です。

一方、勢いのある若い会社の株を取引きしたい場合、CFDだとIG証券の一択となります。

【基本】個別株CFDと現物株の比較

手数料の章で説明したように、個別株CFDは金利の支払いが必要なため、長期保有には向きません。

一方で、レバレッジが5倍あるので、資金の5倍の取引が可能であり、資金効率が非常によいメリットがあります。

短期~中期のトレードでキャピタルゲインを狙いたい場合には有効な手段です。

この章では、米国個別株CFDと米国現物株でどのような違いがあるかを比較します。

米国株 個別株はCFDが良いの?現物が良いの?

GMOクリック証券の米国個別株CFDとSBI証券の米国株現物で比較しています。

コスト CFD
(GMOクリック証券)
現物
(SBI証券)
取引手数料 0円 約定代金の0.45%
金利 あり なし
銘柄数 ×

米国現物株の売買には取引手数料がかかります。

SBI証券の場合、1注文あたり約定代金の0.45%(税込0.495%)が必要です。

ただし、上限手数料が20ドル(税込22ドル)のため、ポジション数を多くするか価格が高い銘柄の場合、1株あたりの取引手数料は小さくなります。

マイクロソフトの場合、次のようになります。

取引手数料 SBI証券
1株買う 0.926ドル(101円)
10株買う 9.26ドル(1,010円)
100株買う 22ドル(2,410円)
※上限22ドルを超えるため

現物株の場合も、やはり10~100株くらいのポジション数で売買した方が良いことが分かります。

ただし、現物株はCFDと違ってレバレッジが効かないので、同じ投資資金でも買える株数は少なくなります。

米国株の現物取引はほとんどのネット証券で取り扱いがあります。

SBI証券に口座がある人はそのままSBI証券を、楽天経済圏を使っている人は楽天証券を、マイナーな銘柄にも投資したい人は取り扱い銘柄数の多いマネックス証券を使うとよいでしょう。

資金に余裕があり、これと決めた銘柄を買って長期で保有するのであれば、現物株がお勧めです。取引手数料や金利コストを気にせず、押し目で買い増しするなどしながら長期で保有ができます。

資金に余裕がなく、短期で大きな利益を出したいなら個別株CFDがお勧めです。

お勧めなのは、NISAや積み立てを利用して現物株を買い、個別株CFDは短期~中期程度の取引で使うことです。

また、CFDを売買する場合も銘柄、ポジション数、投資資金などを考慮し、GMOクリック証券とIG証券のどちらで買うかを判断すると良いと思います。

これだけは持っておきたい口座

◆GMOクリック証券
米国株CFD、日本株CFD。ゴールドや原油など商品CFDも豊富。

◆LINE証券
1株から買える単元未満株を取り扱う。軽く投資を始めたい人。
LINE証券口座開設
◆SBIネオモバイル証券
1株から買える単元未満株を取り扱う。手数料が定額制で売買頻度が多い人に。
SBIネオモバイル証券 口座開設
◆One Tap BUY証券
1,000円から端数株(0.01株など1株未満)を購入できる。日本、米国の優良企業が揃う。
One Tap BUY
◆アイネット証券
FX(為替取引)の自動売買「ループイフダン」
アイネットFX
◆ひまわり証券
高レバレッジCFD(くりっく株365)の取り扱いあり。日経225やNYダウに。
くりっく株365
◆SBI証券
ネット証券最大手。つみたてNISA、iDeCoにも。
SBI証券[旧イー・トレード証券]