日本株CFD

日本株の信用取引とCFD取引の違いを比較。投資メリット・デメリットを解説。

この記事では日本株の信用取引とCFD取引の違いを説明し、それぞれの投資方法のメリット、デメリットを比較します。

日本株の信用取引とCFD取引の違い

日本株(個別株)に投資する場合、主に3つの投資方法があります。

  1. 現物株
  2. 信用取引
  3. CFD取引

株主優待や配当を目的とした長期投資では、現物株に投資するのが一般的です。

しかし、資金以上の投資はできないため、資金効率は他の2つに比べて悪くなります。

特に資金が少ない場合はレバレッジで資金よりも多くの投資ができる信用取引も有力です。

ほとんどの証券会社では現物か信用取引かの二択になりますが、一部の証券会社では個別株にCFDで投資をすることができます。

CFDは、信用取引よりもさらに大きなレバレッジが効きます。

さらに「決済期日がない」「1株から投資できる」など、信用取引にはないメリットもあります。

信用取引とCFD取引の比較

比較一覧

信用取引とCFD取引の違いを一覧にまとめました。詳しくは後述します。

比較項目 信用取引 CFD取引
レバレッジ 3.3倍 5倍
売買単位 単元数 1株
決済期日 有り 無し
コスト
(手数料など)
取引手数料
金利
(貸株料)
(逆日歩
)
取引手数料
金利
株主優待 無し 無し
配当 有り 有り
空売り できる できる
現引き できる できない
証券会社 多い 少ない
銘柄の数 多い 少ない

① 取り扱い証券と銘柄数

まず、CFDの個別株は取り扱っている証券会社が少ないです。

取引銘柄についても、信用取引のようにどの銘柄でも買えるわけではありません。

そのためCFD取引の方がメリットがあっても、対象ではない企業の株は買えません。

証券会社 取り扱い銘柄数
IG証券 1,000銘柄ほど
サクソバンク証券 1,500銘柄ほど

信用取引であれば、上場銘柄(4,000社近く)の多くの株式を取引できます。

流動性の高い有名企業の多くはCFDがありますが、中には取扱いがない銘柄もあるので事前に確認をしてください。

日本の個別株のCFDを取り扱っている証券会社の比較は、こちらの記事でまとめています。

日本株CFDのある証券会社を比較。株価指数CFDは多いが個別株CFDは少ない。株価指数CFDは多くの証券会社で取り扱っていますが、実は日本株の個別株CFDを取り扱っている証券会社は少ないです。 この記事では、...

② レバレッジ(資金効率)

比較項目 信用取引 CFD取引
レバレッジ 3.3倍 5倍

CFDは信用取引よりも大きなレバレッジを扱えます。

これがCFD取引の大きなメリットのひとつです。

例えば100万円の投資元手がある場合、信用取引では330万円まで売買できますが、CFDとりひきなら500万円まで売買できます。

ちなみに、CFD取引も、信用売りと同様に空売りができます。

そのため、現物株と違って下落の局面でも利益を狙えます。

ただし、株の信用取引は入金額だけでなく現物株も信用取引の証拠金に含められますが、CFD取引は入金額だけです。

現物株を多く持っており、それを元手に信用取引をする場合、そちらの方が資金効率はよいでしょう。

ただし、現物株を担保に信用取引をするのはお勧めしません。(現引きができない上に、現物株も値下がりリスクがあるため)

③ 売買単位

比較項目 信用取引 CFD取引
売買単位 単元数 1株

CFD取引では1株から売買できます。

これもCFD取引の大きなメリットのひとつです。

信用取引であれば単元数(100株)単位でしか売買できないので、ひとつの銘柄の購入価格は大きくなります。

そのため、複数銘柄への分散投資や、価格が下がった場合の押し目買いなどの柔軟な取引が難しくなります。

また、1株価格の高い値がさ株への投資は、そもそもとして難しくなります。例えば、1株1万円の銘柄であれば、最低でも100万円が必要になります。

CFDであれば1株から買えるため、これらの障害がありません。

値がさ株でも5倍のレバレッジがあり、1株単位であれば、余裕で買えるでしょう。

ところで、レバレッジの比較で現引きの話をしましたが、日本株の個別株CFDは現引きができません。

信用取引では、含み損を抱えて決算期日を迎える場合には、最終手段として現金で買い取って(現引きして)現物株に変えるということができます。(お勧めしませんが)

日本株CFDでは現引きはできないので、かならず決済でポジションを解消することになります。(そもそも単元数未満では日本株は持てないので・・・)

④ 決済期日

比較項目 信用取引 CFD取引
決済期日 有り 無し

信用取引は制度信用取引の場合、6カ月の決済期限があります。

一般信用取引の場合は無期限(あるいは年単位の長期)ですが、金利が高くなるため普通は制度信用取引を選択します。

CFD取引は決済期限がないため、無期限に保有することができます。

ただし、CFD取引も信用取引も金利の支払いが発生するため、基本的には長期保持には向きません。

これについては手数料のところでも説明します。

銘柄に配当があって金利を許容できる場合や、十分に含み益が乗っている場合などは、長期保持も良いと思います。

⑤ 手数料

比較項目 信用取引 CFD取引
コスト
(手数料など)
取引手数料
金利
(貸株料)
(逆日歩)
取引手数料
金利

信用取引、CFD取引のどちらも手数料の理解は重要です。

どちらもポジションを持つことで日々の手数料が発生するため、長くても数カ月レベルの短中期投資に向いているのは先述したとおりです。

配当がある銘柄ならともかく、無配当の銘柄で値上がりも小さい場合、金利や貸株料などで含み益を減らす可能性があります。

まず、信用取引(制度信用取引)の手数料の内訳を説明します。(参考:SBI証券)

信用取引の場合は、貸株料と品貸料(逆日歩)も発生する場合があるため、ここでは追加で記載しています。

比較項目 信用買い 信用売り
取引手数料 90円~350円
※約定金額で異なる
90円~350円
※約定金額で異なる
金利 2.80%(年利) 無し
貸株料 無し 1.15%(年利)
品貸料
(逆日歩)
受取 支払

なお、逆日歩は全ての銘柄で発生するわけではありません。実際には、貸借銘柄全体のうち約12%程度と言われています。

例えば、100万円の資金で330万円の株を信用買いして半年間持っていた場合、46,200円の金利支払いが発生します。

次にCFD取引の手数料の内訳を説明します。(参考:IG証券)

種類 金額
手数料(片道) 0.055%
オンライン取引手数料 110円
※株数に関係なく1回の取引ごと
金利 0.007%ほど

金利(ファンディングコスト)はポジションを翌日に持ち越すことで発生するもので、営業日にポジションを持ち越すと発生します。

ちなみに、金利は以下の計算式で算出されます。

  • 取引金額(当日終値 × ロット数) × 基準金利 ± 2.5% ÷ 360日

「±」の箇所は、買いが「+」で売りが「-」となります。

基準金利とは「銀行間取引で利用される金利」のことで、日本株CFDであれば「円LIBOR1カ月物」になります。(日銀のマイナス金利政策で2020年6月現在は約-0.01%程度)

例えば、100万円の資金で500万円の株をCFDで半年間持っていた場合、63,875円の金利支払いが発生します。

なお、信用取引と同じ金額(330万円)の株をCFDで半年間持っていた場合、42,157円の金利支払いが発生します。

信用取引とCFD取引の金利を比較すると、買い場合は大きな差はありません。

 

ここまで説明してきたように、個別株CFDは信用取引にはないメリットが多くあります。

特に投資資金が少ないうちは、信用取引を使ってもなかなか柔軟な投資はできません。

5倍のレバレッジがあり、1株単位で売買できるCFD取引を使えば、信用取引よりも柔軟な投資ができるようになります。

個別株CFDの証券会社

個別株のCFD取引ができる証券会社として、IG証券とサクソバンク証券があります。

どちらかに口座を作る場合、他の金融商品の取り扱いも多いIG証券をお勧めします。

日本の個別株CFD、米国個別株CFDや、原油、ゴールドなどの商品CFDも豊富です。

他にもワンタップバイ証券でも日本の個別株CFDを取引できます。

こちらは株数単位ではなく、1万円からの金額単位でCFDを売買できるのが特徴です。

ワンタップバイ証券で売買できる銘柄は少ないですが、値がさ株でも1万円から取引できるため、少ない資金で始めることができます。

各証券会社の詳しい比較は、こちらの記事でまとめています。

日本株CFDのある証券会社を比較。株価指数CFDは多いが個別株CFDは少ない。株価指数CFDは多くの証券会社で取り扱っていますが、実は日本株の個別株CFDを取り扱っている証券会社は少ないです。 この記事では、...

また、個別株のCFD取引は日本株だけではなく米国株にもあります。こちらも取り扱いのある証券会社は少ないですが、IG証券、GMOクリック証券で取引できます。

米国株の個別株CFD 取り扱い銘柄数 手数料
IG証券 多い 高い
GMOクリック証券 少ない 安い

米国株は日本株より1株の価格が高いため、レバレッジの利くCFD取引は大きなメリットがあります。

米国株CFDについてはこちらの記事をご覧ください。

米国株CFDならGMOクリック証券とIG証券。手数料と取扱い銘柄で比較。米国株は最低購入単元数がある日本株と違って1株から売買できますし、ほとんどのネット証券でも取引できます。 しかし、1株でも単価が高...
これだけは持っておきたい口座

◆GMOクリック証券
取り扱い銘柄が豊富かつ手数料が安いネット証券大手。
米国株CFDは必須。金CFDや原油CFDなども。

◆SBI証券
ネット証券最大手。
個別株式(日本・米国)の他に、つみたてNISA、iDeCoなどにもお勧め。
SBI証券[旧イー・トレード証券]
◆アイネット証券
FX(為替取引)の自動売買「ループイフダン」。初心者向けの自動売買ツール。
アイネットFX
◆ひまわり証券
レバレッジの大きな取引所CFD(くりっく株365)を取り扱う証券会社。
日経225先物やNYダウ先物にお勧め。
くりっく株365
◆LINE証券
身近なツールであるLINE上で株を少額で売買できる。
軽く投資を始めたい人にお勧め。
LINE証券口座開設
◆SBIネオモバイル証券
Tポイントが使える少額投資サービス。
1株から日本株を購入でき、手数料も安い。
SBIネオモバイル証券 口座開設