GMOクリック証券のS&P500CFD(銘柄名:米国S500)を、1年間あるいは数年間保有した場合の価格調整額の実績をまとめます。
GMOクリック証券の米国S500は、CFDの原資産としてS&P500先物を参照しています。
先物が原資産の株価指数CFDでは、限月乗り換え時に期近と期先の価格差を調整するため、価格調整額の受け渡しが発生します。
期近(乗り換え元)>期先(乗り換え先)となることが多いため、価格調整額はプラス(受け取り)となることが多いです。
先物の価格は配当と金利を織り込んで形成されるため、価格調整額は配当と金利に相当すると考えることができます。
※価格調整額はあくまで先物価格の差を補填するものなので、そういう考え方も間違ってないよね、くらいです。
なお、株価指数CFDの3つの調整額については、こちらのページで解説しています。
Contents
米国S500の価格調整額の実績
米国S500を1ロット保有していた場合の実績をまとめます。
価格調整額の実績はGMOクリック証券の口座を持っていれば、ログイン後にインフォメーションから取得できます。
価格調整額は、先物の限月乗り換えのたびに発生するため、年間で4回発生します。
2021年の1年間は合計で3,916円のプラスでした。
発生日 | 価格調整額 |
---|---|
2021/12/10 | 861 円 |
2021/09/10 | 1,022 円 |
2021/06/11 | 998 円 |
2021/03/12 | 1,035 円 |
2014年~2021年の8年間の実績では、年間でプラスの年が6回、マイナスの年が2回でした。8年間の合計では15,961円のプラスでした。
米国S500の最低取引単位
GMOクリック証券の米国S500の取引サイズは価格×1で、最低ロット数は1ロットです。
米国S500の価格(≒S&P500の価格)が4,442.8ドルのとき、ロット数1で取引する場合の取引価格は4,442.8ドルです。
為替レートが115.30ドルの場合、取引価格は512,255円です。株価指数CFDはレバレッジが10倍なので、必要証拠金は51,225円になります。
仮に、この場合で1ロット買って、2021年の1年間で価格調整額を受け取ったとします。
51,225円の必要証拠金で3,916円を受け取っているので、利回りは7.6%となります。
10分の1の証拠金で価格調整額を受け取っているため、利回りが高くなるというわけです。
当然ですが、価格の上下による含み益や含み損の率も高くなります。レバレッジによってCFDの資金効率がよい反面、ハイリスク・ハイリターンになる理由です。
S&P500は長期で見ると緩やかな右肩上がりですので、価格調整額を受け取りながら保有するという考え方もアリだと思います。