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特定口座と一般口座の違い。源泉徴収ありと源泉徴収なしの違い。

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株やFXを始めるには証券会社などで口座を開設する必要があります。

その時に「特定口座なのか、一般口座なのか」「特定口座(源泉徴収あり)なのか、特定口座(源泉徴収なし)なのか」を選ぶ必要があります。

口座の種類

この記事では、これらの口座の違いと、人によってどちらを選べば良いのかをについて説明します。

この記事で分かること。

  1. 特定口座と一般口座の違い
  2. 特定口座(源泉徴収あり)と特定口座(源泉徴収なし)の違い
  3. どの口座を選択すると良いか

特定口座と一般口座の違い

まず、特定口座と一般口座の違いを説明します。

特定口座と一般口座の違いは以下です。

  • 売買損益を、証券会社で計算してくれるか、してくれないか

株やFXで利益を得た場合、1年間の利益合計が20万円を超えた場合は、20%の税金を国に納める必要があります。

この「1年間の売買損益の計算」を、個人に代わって証券会社等が代行してくれるのが特定口座です。

「特定口座年間取引報告書」という書類を発行してくれるので、これで売買損益を確認して確定申告に使うことができます。

一般口座は証券会社などが代行してくれないので、投資家個人で計算する必要があります。

口座の種類 売買損益の計算
一般口座 証券会社などが代行してくれる。
特定口座 投資家個人で計算する必要がある。

20万円以上の利益が出た場合、それを行政に報告をして税金を納める必要があり、そのために「1年間の売買損益の計算」をして確定申告を行います。

ちなみに、これを怠って確定申告と納税をしないと「脱税」になってしまいます。1年間の売買損益の計算は必ずしなければなりません。

よって「一般口座を選択するメリットはない」と言えます。

特定口座と一般口座の違い

一般口座が存在している理由は、一般口座でしか取引できない金融商品があったからですが、今ではほとんどの金融商品が特定口座で取引できます。

株やFXなどの取引をする場合は特定口座を選択しましょう。特定口座のうち、源泉徴収ありと源泉徴収なしのどちらを選択すると良いかは、個人個人で違いますので次の章で説明します。

  • 特定口座は1年の売買損益の計算を証券会社が代行してくれる。
  • 一般口座はこれを投資家個人でやる必要がある。
  • 一般口座を選択するメリットはない。特定口座を選択すべき。

特定口座(源泉あり)と特定口座(源泉なし)の違い

次に、特定口座(源泉徴収あり)と特定口座(源泉徴収なし)の違を説明します。

特定口座(源泉徴収あり)と特定口座(源泉徴収なし)の違いは以下です。

  • 譲渡益に課される税金の納税を、証券会社で代行してくれるか、してくれないか

先ほど説明したように、特定口座では年間の損益計算は証券会社が代行してくれます。しかし、税金の納税まで証券会社で代行してくれるのは「特定口座(源泉徴収あり)」だけです。

「特定口座(源泉徴収なし)」では、税金の納税までは代行してくれません。

特定口座(源泉徴収なし)の口座を利用している場合は、証券会社から送られる1年間の売買損益の計算結果を元に、投資家自身が確定申告を行って納税する必要があります。

口座の種類 納税
特定口座(源泉徴収あり) 証券会社で代が代行してくれる。(確定申告の必要なし)
特定口座(源泉徴収なし) 投資家個人で確定申告し、納税する必要がある。

確定申告の必要が無いので、「源泉徴収あり」の口座の方が楽チンで良いように思えますが、そうとも限りません。

株やFXの取引では、1年の損益合計が20万円以上の場合に利益の20%を税金として納める必要がありますが、逆に言うと20万円未満の場合は納税の必要はありません。

特定口座(源泉徴収あり)の場合は、決済の都度、利益がいくらであるかに関係なく利益の20%を証券会社が徴収します。

つまり、投資資金が少なかったり、配当目当てで売買利益が小さかったりして、年間の利益が20万円未満の場合、払う必要のない税金を払ってしまっていることになります。

特定口座(源泉徴収あり)と特定口座(源泉徴収なし)の違い

しかも決済の都度、税金分を徴収されているので、年間の売買損益がマイナス(損失)で終わったしまった場合も、利益が出た取引分は税金分が徴収されたままです。

また、損益通算も自動ではされません。

損益通算とは、前年度以前の損失と今年度の利益を相殺して納税額を減額できる制度のことですが、損益通算を利用するためには確定申告が必要になります。

損益通算できる組み合わせ、できない組み合わせ。株と先物は損益通算できない。株への投資と先物(日経先物)への投資、両方やっている人は多いと思います。 また、株への投資とFXへの投資を両方やっている人も多いと...

つまり、投資を続ける以上は「確定申告は避けられない」ということです。

特定口座(源泉徴収あり)の口座でメリットを得られる投資家は「年間の利益が常に20万円以上」「損益通算を利用しない(マイナスの年はない&全証券会社/全口座に渡ってプラス)」場合ですが、該当する人は少ないと思います。

投資を続ける以上、特定口座(源泉徴収なし)の口座を利用し、毎年きちんと確定申告および損益通算を利用した方がよいというのが当ブログの見解です。

  • 特定口座(源泉徴収なし)を選択し、毎年きちんと確定申告と損益通算を行い、自分で納税を行った方が良い。

それでもなお、特定口座(源泉徴収あり)を選択した方がメリットがあるのは次のような人たちです。

  • 確定申告は面倒なので、損をしてでもやりたくない。

払う必要のない税金を払い、減額できる税金をそのまま払う・・・源泉徴収ありの口座で証券会社にお任せするということは、そういうことです。

しかし、実際のところ、特定口座(源泉徴収あり)は、口座の中で開設数がダントツ1位と人気のある口座です。

確かに、特定口座(源泉徴収あり)は、確定申告の手間が無く全てを証券会社にお任せできるため、初めて投資を始める人や、投資初心者にはハードルが低くなるのでおススメです。

ですが、投資を続ける以上、慣れてきてからでも良いので特定口座(源泉徴収なし)に変えて、差し引かれる税金を最小限に抑えた方がよいと思います。

投資で最も大事なことは「利益を得るよりも損をしないこと」であり、そのためには「納税額を出来るだけ抑えること」です。

税金を抑えるためには確定申告は必須です。

この記事を読んで頂けた方は特定口座(源泉徴収なし)に変えて、確定申告の習慣をつけてみてください。

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