誰でも気軽に投資が出来るサービスとして「おつり投資」が登場してきました。
おつり投資はアメリカ発のサービスで、買い物をした時の「おつり」を自動的に投資に回すサービスです。日本でも浸透してきました。
必然的に、少額の金額を長期間に渡って少しずつ投資していくことになるため、積立投資と分散投資を自然と実施できることになります。
当記事では、「マメタス」「トラノコ」「テオプラス」の3つのおつり投資サービスを比較します。
ウェルスナビとテオは、ロボアドバイザ投資として有名で、トラノコはおつり投資サービスの先駆者です。
どのサービスも、それぞれで大きな違いがあります。
どのお釣り投資サービスが向いているかは、人それぞれです。
この記事ではそれぞれの特徴、メリット・デメリットを分かりやすく比較します。
おつり投資アプリとは
おつり投資アプリは、クレジットカードやポイントカードの利用時に、おつり分を自動で投資するサービスです。
アプリで「〇〇円単位に支払い、お釣りを投資に回す」を設定し、発生したお釣りを自動的に投資します。
金額の設定と、投資に回る金額の例を示します。
- 100円単位に支払い、お釣りを投資する
- 350円の商品を買うと「400円-350円=50円」が投資されます。
- 500円単位に支払い、お釣りを投資する
- 350円の商品を買うと「500円-350円=150円」が投資されます。
- 1000円単位に支払い、お釣りを投資する
- 350円の商品を買うと「1,000円-350円=650円」が投資されます。
お勧めは100円単位として、チマチマと小銭を投資に回すことです。長く続ければ小銭といえどしっかりと資産を築くことができます。
おつり投資アプリ比較
どれを選択すれば良いかを考える時のポイントを比較します。
月額基本料の有無や、おつり情報の取得方法、利用条件などが大きな比較ポイントになってきます。
マメタス | THEO+ | トラノコ | |
---|---|---|---|
基本料金 | 0円 | 0円 | 300円 |
運用手数料 | 1%ほど | 1%ほど | 0.5%ほど |
投資単位 | 100円、500円、1000円 | 100円、500円、1000円 | 1円単位で変更可能 |
投資先 | ロボアドバイザ (WealthNavi) |
ロボアドバイザ (THEO) |
トラノコファンド (3種から選択) |
初期費用 | 1万円以上を入金 | 0円 | 0円 |
おつり情報取得 | Moneytree |
dカード | Money Foward Moneytree Zaim など |
おつり対象 | クレジットカード 電子マネー 家計簿アプリ |
dカード | クレジットカード 電子マネー 家計簿アプリ |
始めやすさ | △ | △ | 〇 |
さらに、上記の中から特に意識したい重要な点を、以下にまとめます。
それぞれのサービスの特徴やメリット・デメリットは、この記事の後半で詳説していますが、まずは特に重要な事項を押さえましょう。
重要な点 | |
---|---|
マメタス |
|
テオプラス |
|
トラノコ |
|
例えば、買い物にdカードをよく使う人はTHEO+を、投資スタイル(ハイリスク/ローリスク)を選びたい人はトラノコを使うなど、それぞれの使い方などで選んで頂ければよいと思います。
メリット・デメリット
それぞれの特徴と、メリット・デメリットを考察します。
比較でまとめた特徴を含め、それぞれのサービスごとに、メリットとデメリットをまとめました。
言わずと知れたロボアドバイザー(AI投資)の金字塔、WealthNaviを利用できるお釣り投資サービスです。
最も大きなメリットは、高い運用実績のある「WealthNavi」のロボアドバイザーで投資運用をすることでしょう。
WealthNaviはロボアドバイザの投資として最も知名度があり、預かり資産1400億円、12万人が運用している実績のあるロボ投資サービスです。
通常のWealthNaviは最低投資金額10万円からですが、マメタスではそれをお釣り投資で行うことができます。
ただし、最初に1万円を入金する必要があります。「1万円+買い物のお釣り」で投資をすると考えてください。
マメタスは、家計簿アプリの「Moneytree」と連携して買い物情報を取得し、お釣りを投資に回します。
よって、Moneytreeの登録が必要となります。
既に家計簿アプリとしてMoneytreeを利用していれば良いですが、使っていない場合は新規に登録が必要です。
マメタスに買い物情報を取得させるためには、Moneytreeの方にクレジットカードや電子マネーの支払い方法を登録する必要があるので、少し手間が必要です。
また、既にWealthNaviのロボアドバイザーを利用している人は、追加で口座を開設する必要はありません。
使っているWealthNaviの口座へ、お釣り分の投資金額も反映されていきます。
- 1万円以上の初回入金が必要
- 家計簿アプリのMoneytreeの登録が必要
- ロボアドバイザのWealthNaviの積立に反映される
トラノコ
おつり投資の火付け役がこの「トラノコ」です。
連動できる家計簿アプリが多いのが大きなメリットです。
MoneyForward、Moneytree、Zaimと連携できるため、利用している家計簿アプリから買い物情報を連携することが可能です。
また、家計簿アプリと連動しなくても、トラノコへクレジットカードなどを登録することで、おつり投資を利用することもできます。
家計簿アプリを利用していなくても、普段の買い物で利用するクレジットカードをトラノコへ登録すれば、お釣り投資をすることができます。
始めやすさという点では「トラノコ」に優位性があると思います。
ただし、大きなデメリットとして「月額基本料300円」が上げられます。
毎月の投資に回すおつりの金額が多ければ、運用コストが他のサービスに比べて安いのでお得かもしれませんが、投資に回す金額が少なければ月々300円は手痛いかもしれません。
また、トラノコでは運用スタイルを3段階から選択できます。
「安定重視」「バランス重視」「リターン重視」の3つがあり、ハイリスク・ハイリターンとするのか、ローリスク・ローリターンとするのか、運用スタイルを選択できます。
さらに「ポイント投資」や「ポイント還元」などサービスがあるのもトラノコの特徴です。
「ポイント投資」では、ANAのマイルなどの他社サービスで溜まったポイントを投資に回すことが可能です。
また「ポイント還元」では、投資額に関わらず、nanacoポイントANAのマイルなどのポイント還元が受けられます。
- 月額基本料金が必要
- 連携できる家計簿アプリが豊富
- 家計簿アプリを使わなくてもOK
- マイルなどの他社ポイントを投資に回せる
- nanacoやマイルの還元がある
THEO+(テオプラス)
WealthNaviと双璧を為すロボアドバイザーのTHEO(テオ)を利用できるお釣り投資サービスです。
このサービスは利用者や利用方法が限定されます。
おつり投資を利用できる人は次のいずれかです。
- dカードを持っている人
- ドコモ携帯のユーザ
dカードで決済した時のお釣りを投資に回すので、自分名義のdカードでないと利用できません。
dカードの明細から買い物情報を取得してお釣り投資を行うので、家計簿アプリとの連携やクレジットカード情報の登録などの面倒な手続きな点はメリットです。
dカードをメインに使っている人にとっては、良いサービスだと思います。
- 「dカードを持っている人」「ドコモ携帯ユーザ」が利用できる
- dカードでの買い物からお釣り投資を行う
お勧めはマメタス
お釣り投資は「気軽に投資を始められる」ことにメリットがあります。
そういう意味では「マメタス」がお勧めかと思います。
家計簿アプリのMoneytreeへの登録が必要というひと手間と、初回投資金額として1万円の入金は必要ですが、それ以外は難しいことを考えることなく始めることができます。
トラノコも良いのですが、選択肢が多いので、始めやすさという点ではマメタスの方が簡単です。
また、トラノコは月額300円の基本使用料が必要なこともネックです。お釣り投資は小額を長期に運用することが前提なので、月300円と言えども積み重なれば無視できません。
どのサービスを使っても、お釣り投資は非常に有効な投資手段です。
貯金箱に小銭を入れる感覚で投資をすることができます。
「投資に興味はあるけどなかなか始められない」という人は是非チャレンジしてみてください。
マメタスの始め方はこちらから。

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