当記事ではSBIネオモバイル証券の口座開設手順と、単元数以下(1株単位)での株の買い方を説明します。
手順を全て画像付きで説明しているので、簡単に進められます。
- SBIネオモバイル証券の口座開設手順
- SBIネオモバイル証券での入金~単元数以下での株の買い方
ネオモバは1株単位から現物株を買うことができるネット証券です。少額でも株を買えるので、資金力がない場合や長期でコツコツ投資するのに有利です。
手数料も安く、Tポイントで株を買うこともできるので、この記事を参考にして投資を始めてみてください。
メリット・デメリットなどはこちらの記事で説明しています。
Contents
① SBIネオモバイル証券の口座開設手順
SBIネオモバイル証券はスマホから簡単に口座開設できます。
アプリから簡単にできる実際の流れに沿って説明していきます。
口座開設の流れは次の通りです。
- 口座開設申し込み
- 本人確認書類アップロード(郵送は不要です)
- 初期設定(サービス利用料の支払方法登録)
① 口座開設申し込み
アプリを起動したら「口座開設はこちら」から申し込み画面を開きます。
メールアドレスを入力し、チェックを入れたら「確認画面へ」を押します。メールアドレスに口座開設画面へのURLが送付されます。
なお、メールのの有効期限は30分なので、30分以内に口座開設画面にアクセスしてください。30分以内にアクセスしなかった場合は、もう1度同じ手順でメールが送付されます。
口座申し込みの入力は次の順で進みます。
- 基本情報の入力
- 源泉徴収区分の選択
- 投資情報登録
- 約款等の確認・同意
①基本情報の入力
メールアドレス、氏名、住所などの基本情報を入力します。
② 源泉徴収区分の選択
「特定口座(源泉徴収あり)」または「特定口座(源泉徴収なし)」を選択します。
特定口座(源泉徴収あり)を選ぶと、納税に関する手続きを全てネオモバイル証券が代行してくれます。特定口座(源泉徴収なし)を選ぶと、毎年2月~3月の間に自分で確定申告をして納税する必要があります。
確定申告をしたくない人は「ネオモバイルにまかせる」を選ぶと良いと思います。ただ、こちらだと納税が必要が無い利益(20万円/年以内)であっても税金が引かれてしまうデメリットもあります。
③ 投資情報登録
口座開設の動機、年収などを登録します。
④ 約款等の確認・同意
株式の取引をしてはいけない人ではないかの確認ですので、全て同意します。
登録が完了すると、メールで「ユーザネーム」「ログインパスワード」が送付されます。アプリからログインしましょう。
まだ口座開設は完了していません。
次に「本人確認書類アップロード」をおこないます。
② 本人確認書類アップロード
アプリから本人確認書類のアップロードを行います。
SBIネオモバイル証券では書類の郵送は必要ありません。
アプリにログインすると「口座開設手続きが完了していません」と表示されます。本人確認が完了していないためですので、本人確認書類をアップロードします。
本人確認書類は2パターンです。
- 通知カード・マイナンバー記載の住民票をお持ちの方
- マイナンバーカード(個人番号カード)をお持ちの方
マイナンバーカードを市役所で受け取り済みの方は②です。マイナンバーカードを受け取っていない方は①です。
②の方が手続きが楽なので、なるべくマイナンバーカードを受け取っておきましょう。
スマホのカメラでマイナンバーカードの裏表を撮影するだけで、アップロードが完了します。マイナンバーカードを持っていない「①通知カード・マイナンバー記載の住民票をお持ちの方」の場合は、免許証などの身分証明書のアップロードも必要です。
本人確認書類のアップロードが完了したら、ネオモバイル証券から「取引パスワード」などが記載された「口座開設完了情報」が郵送されますので待ちましょう。
簡易書留で発送されますので、本人受取が必要です。
③ 初期設定(サービス利用料の支払方法登録)
口座開設の書類が郵送されたら、サービス利用料(月220円)の支払方法登録を行います。
なお、今のところ、サービス利用料の支払いはクレジットカードでしか選択できないため、クレジットカードが必須です。
なお、サービス利用料は月額220円必要ですが、毎月Tポイントが200ポイント付与されるので、実質無料で利用ができます。
この毎月付与されるTポイント200円はサービス利用料の支払いには使えません。毎月1回は取引するとよいと思います。(定期買い付けなら尚○)
② 入金~単元数未満の株の買い方
口座開設と利用料の支払い登録が完了すると、いよいよ入金・株の買い付けができるようになります。入金→株・投資信託を買うまでの手順を、順を追って説明します。
SBIネオモバイル証券では1株単位から株や投資信託を買い付けることができます。
「1株未満は買い付けられない」「1株単位での購入は成行注文のみ」などクセがありますので、購入する前に理解してください。
① 入金
入金は「即時振込」「銀行振込」の2種類あります。
即時振込は「住信SBIネット銀行口座」を持っている場合に振込手数料無料で利用できます。既にSBI証券にFXや株で口座を持っている人は、同時に銀行口座も開設済みの人が多いと思います。
その場合はこちらを利用できます。振込手数料が無料なので、銀行口座を持っていない人も開設しておくと便利です。
銀行振込の場合、入金専用口座の発行し、そこに入金することになります。振込手数料は利用者負担になるため、何度も入金していると手数料で資金が目減りしますので注意です。
② 株の購入(1株から購入可能)
入金が完了したら、いよいよ株の購入です。
SBIネオモバイル証券は「S株」と呼ばれる単元数以下(1株から)で購入できる点が最大のメリットです。
概算約定代金が「5,252円」と、現在の株価である「4,552円」より高い理由は後で説明します。5,252円で約定するわけではなく、最大で5,252円で約定する可能性があるという意味なので「なんでこんなに高いの!?」と思わないでOKです。
また、株数ではなく「10,000円で買えるだけ買いたい」というような指定も可能です。この場合は、1,000円の株だとすると単純計算で10株買えることになります。(正確には最大で10株ですが、この説明も後程)
ただし、1株以下の価格で買えるわけではないので注意してください。ここがSBIネオモバイル証券の分かりづらいところで、上記の例だと1株4,552円のリクルート株を1,000円分購入する、ということはできません。
リクルートホールディングスの現在株価が4,552円、1株だけ購入する場合の概算約定代金が5,252円の場合が上記の例です。5,000円分だけ購入しようとすると、株数算出が「0株」となり購入できません。6,000円として株数算出すると「1株」購入できることが分かります。
1株以下の資金で株が買えるわけではない点に注意してください。
- 金額指定は1株の価格以下で購入できるわけではない。
- 指定した金額以下で購入できる株数が自動計算される。
ちなみに、1株以下の資金で株を買えるサービスとして「PayPay証券」があります。こちらも資金力が少なくても投資ができるサービスとしてお勧めです。
それでは先ほど保留した「概算約定代金」と「実際の約定金額」および「約定するタイミング」について説明します。
とても重要なのでしっかり理解しましょう。
重要ポイント:概算/実際の約定金額および約定タイミング
概算約定代金は「制限値幅上限で計算」されます。
指値の場合は「数量×価格」となりますが成行の場合は「数量×制限値幅(上限価格)」が表示されます。
約定は「制限値幅の範囲で成立」するため、成行の場合は約定するまで実際の約定金額は分かりません。(これは、SBIネオモバイル証券以外の株取引でも同様です)
そして、S株指定(1株単位)の場合は成行注文しかできません。指値注文が出来るのは、単元指定を選択した時(単元の単位で購入)のみです。
つまり、リクルートの場合だと最低購入単元数は100株なので、100株以上の購入でないと成行注文は使えません。
- 指値注文は最低購入単元数での注文のみ
- S株(単元数以下の1株から)は成行注文のみ
- S株(単元数以下の1株から)の概算約定金額は「数量×制限値幅(上限価格)」
次に「約定するタイミング」について説明します。
指値の場合は、指値した価格に株価が到達したタイミングで約定となりますが、成行の場合は通常の証券会社の株取引とは少し異なります。
単元未満株(S株)の注文時間と約定価格は次の通りです。
注文期間 | 約定タイミング |
---|---|
0:00~10:30に注文した場合 | 当日の後場始値で買付または売却 |
10:30~21:30に注文した場合 | 翌営業日の前場始値で買付または売却 |
21:30~24:00に注文した場合 | 翌営業日の後場始値で買付または売却 |
注文を出した瞬間の価格で約定するわけではなく、タイムラグが結構あることに留意する必要があります。
さらにネオモバイル証券のHPで以下の説明があります。
単元未満株の10:30~15:30頃の注文は翌営業日向けの注文となり、17:30頃に翌日制限値幅上限で買付可能額が再計算されます。再計算の結果、買付可能額が不足となり注文が失効する場合があります。
翌日向けの注文になるというのは、結構デメリットが大きいです。1日立てば相場の雰囲気が大きく変わってしまうこともあるためです。
- S株(単元数以下の1株から)の場合、注文と約定にタイムラグが大きい。
SBIネオモバイル証券はS株という単元数以下の1株から株を購入できる点は非常にメリットがあるのですが、このようなデメリットもあるので使い方には注意が必要です。
ただし、これまでは「株を買う=大きな資金が必要」というイメージもありました。
1株から購入できるというのは非常に大きなメリットなので、活用してみてください。