3分でわかる未成年もできる株式投資。
投資が全くの初めての状態から日本株、米国株に投資するまでを3分で理解します。
主に高校生~大学生(15歳~19歳)向けです。
PayPay証券の口座開設を前提としており、14歳以下でも開設できますが、その場合は親権者の口座開設も必要です。
Contents
証券口座開設(PayPay証券)
未成年口座の開設はソフトバンク子会社であるPayPay証券がおすすめです。
- 未成年口座がある
- 1,000円で株を買える
- 日本株だけでなく米国株も買える
- 確定申告が必要ない
- 自動積立ができる
PayPay証券が良い理由
おすすめの理由はいくつかあります。
① 未成年口座がある
PayPay証券には未成年口座があり、口座開設も簡単です。LINE証券も手軽で若年層の投資手段としては良いのですが、20歳以上しか口座開設できません。
PayPay証券では2種類の未成年口座があり、未成年者が自分で投資を行えるのは15歳~19歳向けの口座です。後ほど開設に必要な書類など説明します。
口座 | 15歳~19歳 | 0歳~14歳 |
---|---|---|
取引を行う者 | 未成年者(当人) | 親権者(代行) |
② 1,000円で株に投資できる
PayPay証券では1,000円あれば株を買えます。
通常の証券会社では単元数(100株)ごとにしか買えないなど、どうしても金額が大きくなります。PayPay証券ではこのハードルがありません。
例えば、2021年4月の任天堂の株価は62,000円/株です。
任天堂の株 | PayPay証券 | 普通の証券会社 |
---|---|---|
購入できる最小の金額 | 1,000円 | 620万円 |
購入できる最低の株数 | 0.016株 | 100株 |
Appleの株価は133ドル/株です。109ドル円レートでは、約14,500円です。
Appleの株 | PayPay証券 | 普通の証券会社 |
---|---|---|
購入できる最小の金額 | 1,000円 | 14,500円 |
購入できる最低の株数 | 0.069株 | 1株 |
このように、PayPay証券では1,000円から金額に応じた株を取引できるので、1株未満の株を売買できます。
③ 日本株だけでなく米国株も買える
PayPay証券では日本株だけでなく米国株も買えます。マイクロソフト、アマゾンなどのアメリカを代表する会社の株を1,000円から買うことができます。
普通の証券会社で米国株を買う場合は、米国株口座の開設が必要だったり、ドルで買う必要があったりと面倒ですが、PayPay証券であれば日本株と同じように買えます。
④ 確定申告が必要ない
株式投資で配当金を受け取ったり値上がり益を確定すると、翌年に確定申告をして税金を納める必要があります。PayPay証券では証券会社が納税を代行するため確定申告の必要がありません。
⑤ 自動積立ができる
PayPay証券では自動積立が可能で、銘柄や積み立て周期などを自由に選んで設定することができます。
積立投資はドルコスト平均法と呼ばれ、資金を分割して同じ額ずつ定期的に継続して投資する方法です。平均取得単価を平準化できるため、リスクを抑えて堅実な投資をすることができます。
例えば3万円のお年玉を1月に貰ったら、2月から翌年の1月まで毎月2,500円ずつ株を買っていくような方法です。
未成年口座の開設方法
PayPay証券では年齢に応じて2種類の口座があります。
① 15歳~19歳の口座
15歳~19歳の口座では口座開設者が未成年者本人になります。取引を行うのは未成年者当人です。
未成年者本人のPayPay証券口座開設だけでOKで、親権者の口座は必要ありません。申し込みもオンラインから未成年者本人で可能です。
申し込みをしたらPayPay証券から書類が郵送されるので、同梱されている同意書へ親権者の同意をもらって返送すれば完了です。
取引を行う者 | 親権者の口座開設 | 必要書類 |
---|---|---|
未成年者(当人) | 必要ない | 住民票 同意書 |
② 0歳~14歳の口座
0歳~14歳の口座は本人に代わって親権者が代行するという立場なので、親権者のPayPay口座開設が必要です。
取引を行う者 | 親権者の口座開設 | 必要書類 |
---|---|---|
親権者 | 必要 | 住民票 同意書 |
同意書はどちらの口座でもPayPay証券から送付されるので、親権者の捺印をした上で返送が必要です。
親権者と口座名義人との続柄を証明する書類は戸籍謄本なども使えますが、住民票が手っ取り早いでしょう。自分で市役所に行って取得してもよいでしょう。
株の取引方法(PayPay証券)
PayPay証券では、裁量取引を日米株アプリ、自動積立と自動売買をつみたてロボ貯蓄アプリで行います。どちらも未成年口座で利用できます。
入金方法
どのアプリで取引するにも、まず証券口座に入金する必要があります。
- PayPay証券の専用口座に入金する
- 提携銀行から引き落とす
①がおすすめです。銀行口座が必要ないので、最初にお年玉やお小遣いなどを入金しておき、自動積立で少しずつ株を買うとよいと思います。
① PayPay証券の専用口座に入金する
口座開設と同時に振込専用口座が開設されるので、ネットバンクやATMなどから振込みます。アプリに残高として反映され、株を買うことができます。
② 提携銀行から引き落とす
銀行の口座と連携させて、そこから引き落とします。
株の買い方
PayPay証券の株の買い方には裁量取引と自動積立の2種類あります。自動積立がおすすめですが、株の経験を積みたい場合は裁量取引も良いと思います。
① 裁量取引
裁量取引はその場で銘柄と購入額を指定して買う方法です。現在価格での成行取引です。
PayPay証券の裁量取引では「この金額になったら買う」という指値取引はできません。
裁量取引では時間帯に応じたスプレッド(手数料)が差し引かれます。日本株と米国株で異なります。
▼日本株の取引時間とスプレッド
取引時間 | スプレッド |
---|---|
09:00~11:30 12:00~15:00 |
0.5% |
11:30~12:30 | 1% |
▼米国株の取引時間とスプレッド
取引時間 | スプレッド |
---|---|
23:30~06:00 (夏時間は1時間早まる) |
0.5% |
上記以外 | 0.7% |
② 自動積立
自動積立は「毎月1日にこの銘柄を1,000円分買う」というような設定をしておき、アプリ側で自動で買う方法です。
自動積立は設定したとおりに株を買うため、スプレッド(手数料)は一律で0.5%です。取引時間を気にする必要はありません。
株の売り方
株の売り方には裁量取引と「日付・金額指定」の2種類あります。日付・金額指定は自動積立をしている株だけで使えます。
① 裁量取引
買い方と同じです。
② 自動売却
自動積立をしている株に限り、日付・売却金額指定の自動売却ができます。裁量取引で買った株についてはできません。
自動売却の設定では「どの株を」「いつ」「何円分」売る、という設定ができます。「何円になったら売る」という指値売却ではないことに注意してください。
ただし、積立は長期スパンで続けるものなので、売却せずに持ち続けることをおすすめします。何らかの社会イベント(進学、結婚など)を契機に売却する方がよいと思います。