PayPay証券(旧One Tap BUY証券)は、1,000円単位で株を買うことができるスマホアプリです。0.01株のような、1株未満の単位で株を買うことができます。
このような株は端数株(フラクショナルシェア)と呼ばれます。
通常、日本株は単元数(100株)での取引なので必要な資金は高額になります。しかしPayPay証券なら1,000円で株を買えるため、気軽に株投資ができます。
特に1株の価格の高い銘柄や、米国株に投資したい場合にお勧めです。通常の証券会社だと、どうしても多額の資金が必要になるからです。
PayPay証券では投資方法ごとにアプリがありますので、自分のやりたいアプリを見つけてチャレンジしてみてください。
当ブログでは「つみたてロボ貯蓄」アプリで積立をしながら「日米株」アプリで好きな個別株の裁量取引をお勧めします。実際に当ブログでも使っている戦略です。
Contents
PayPay証券のアプリ一覧
PayPay証券のアプリは次の5種類です。
アプリ名 | 投資商品 | 取引単位 |
---|---|---|
日米株 | 日本株、米国株、 日米株価指数ETF |
1,000円~ |
つみたてロボ貯蓄 | 米国株 米国株価指数ETF |
1,000円~ |
日本株CFD | 日本株 | 1万円~ |
10倍CFD | 日経225CFD S&P500CFD |
1万円~ |
誰でもIPO | IPO | 1株~ |
後ほど各アプリの詳しい説明をするので、ここではそれぞれの概要を紹介します。
日米株アプリ
日本、米国を代表するメジャー企業の個別株を1,000円単位で買うことができます。
必要な最低資金が少ないことが最大のメリットです。
例えば、2020年10月時点の任天堂の株価は55,850円なので、1単元だけでも550万円も必要になります。とても買えないと思いますが、日米株アプリなら1,000円で購入できます。
さらに米国株は、1株単価が高いもの多いです。例えばAmazonの株価は2020年10月時点で3,200ドルです。105円のドル円レートとしても日本円では1株33万円ですが、日米株アプリなら1,000円から購入できます。
また、個別株式だけでなくETFへも投資できます。日本株、米国株の各インデックスや、原油などの商品ETFもあります。
つみたてロボ貯蓄アプリ
米国株式を1,000円から積み立て投資できます。
日ごと、週ごと、月ごとなど、積立サイクルと金額を自由に設定できます。
1,000円から積立できるので、投資信託のように毎日1,000円ずつ積立していくという使い方もできます。
また、各アプリ詳細で説明しますが、米国株価指数ETFも積立できます。
ETFはS&P500や米国債などがあり、通常のETF以外にも3倍の値動きをするレバレッジ型ETFもあります。
日本株CFDアプリ
日本の個別株CFDに5倍レバレッジで投資できます。
日米株アプリは現物株投資ですが、日本株CFDアプリは5倍のレバレッジの効くCFD取引です。1株単価の高い株を買う場合、通常ならば大きな資金が必要ですが、CFDなら1/5倍の資金でOKです。
日米株アプリでも現物株を買うことができますが、CFDなら同じ予算で5倍のポジションを持てるので、より資金効率のよい投資になります。
ただし、同じリターンと同様にリスクも高くなることは注意が必要です。
日本株CFDアプリでは株数単位ではなく、1万円からの金額単位なので、資金管理やリスクコントロールはやり易くなっています。
また、CFDなので信用取引と同様に空売りが可能です。日米株アプリは現物なので空売りはできませんが、CFDであれば下落局面でも利益を狙うことができます。
10倍CFDアプリ
株価指数(インデックス)に10倍レバレッジで投資できます。
日経225CFD、米国S&P500CFDに10倍レバレッジで投資します。つまり、1万円の入金(証拠金)で10万円分のポジションを建てることができます。
日経先物ミニや日経平均CFDだと、通常の証券会社だと1ポジションに6~7万円の証拠金が必要になります。その場合は証拠金もある程度必要ですが、10倍CFDアプリであれば1万円からスタートできます。
また、CFDは空売りもできるので、下落相場でも利益を出すことができます。
誰でもIPOアプリ
1株からIPOに参加できます。
通常の証券会社のIPOと同じく、申し込みして抽選となります。
価格の高いIPOや、100株のリスクを負いたくない場合に利用できます。
PayPay証券の各アプリ詳細
各アプリの詳細を説明します。
取扱い銘柄や取引コストなどを確認していきます。
日米株アプリ
PayPay証券の日米株アプリでは、日本と米国の有名企業の現物株を1,000円から買うことができます。また、日米株価インデックスにも同様に投資できます。
1株、2株という単位ではなく、1,000円、2,000円という金額単位で売買できることが大きなメリットです。
金額指定なので1株未満の端数(0.12株など)で株を買うことができます。世界的には流行ってきていますが、日本ではPayPay証券の他にありません。

取り扱い銘柄
日米の個別株、株価指数ETF、商品ETFなど多種に及びます。
銘柄数はいまのところ主要企業のみが対象で、通常の証券会社に比べれば少ないです。ただし、どんどん追加拡充されていますので、これからの充実に期待できます。
取り扱い銘柄 | 説明 |
---|---|
日本の個別株 | 約130銘柄 |
米国の個別株 | 約90銘柄 |
ETF(日本) | 株価指数、REIT |
ETF(米国) | 株価指数、債券 金(ゴールド)、原油など |
金額指定の売買(しかも1,000円単位)はPayPay証券でしかできないので、利用価値は高いです。特に米国株は1株の価格が高いものが多いので、1,000円単位で金額指定での売買ができる点は大きな利点となります。
株価指数ETFも通常のETFだけでなく、3倍の値動きをするレバレッジ型ETFもあります。
取引コスト
PayPay証券の日米株アプリの取引コスト(手数料)はスプレッド制です。
投資商品 | 取引コスト |
---|---|
日本株 | 0.5%(取引時間内) 0.7%(取引時間外) |
米国株 | 0.5%(取引時間内) 1.0%(取引時間外) |
市場が空いている時間(取引時間内)と市場が閉まっている時間(取引時間外)で取引コストが異なります。
米国株の場合はほぼ24時間売買できますが、市場が空いていない時間は取引コストが高くなるので注意しましょう。
ただし、取引時間外に取引できるのは大きなメリットです。市場が閉まっている間に発表された材料に素早く対応できるからです。
つみたてロボ貯蓄(旧積み株)アプリ
PayPay証券のつみたてロボ貯蓄アプリは自動で定期的に株を買い付ける(積立投資)ことができるアプリです。以前は「積み株」という名前でした。
なお、「ロボ貯蓄」という名称からウェルスナビなどの「AIロボアドバイザー」による運用を想像するかもしれませんが、そういう種類ではありません。
「自動で定期的に買い付ける」という自動化をロボと称しています。

取り扱い銘柄
日米株アプリにも取り扱いのある米国個別株式やETFを積立できます。
特にETFは株価指数(S&PやNASDAQ)の他にゴールドや原油もあります。ゴールドのETF積立は株のリスクヘッジとしても使えるので、現物株のヘッジをゴールドETFの積立で行うなども考えられます。
取引コスト
ロボ貯蓄アプリの取引コスト(手数料)はスプレッド制です。
投資商品 | 取引コスト |
---|---|
積立対象銘柄 | 0.5% |
また、円貨と外貨の交換レートに1米ドルあたり35銭(0.35円)が加算されます。購入の時、売却の時でそれぞれ必要なため、往復で1ドルあたり0.7円がかかります。
日本株CFDアプリ
PayPay証券の日本株CFDアプリは、日本企業の個別株をCFDで取引できるアプリです。
全ての銘柄でCFD取引ができるわけではありませんが、対象の銘柄は5倍のレバレッジでCFD取引ができます。
日本株CFDアプリでは、日米株アプリと同様に枚数ではなく金額指定でCFDを取引することができます。取引単位は1万円です。
日本株のCFD取引ができる証券会社は少ないです。さらに、金額単位で買い付けられるのはPayPay証券だけです。
5倍のレバレッジがあるため、1万円の証拠金(入金)で5万円分のポジションを持つことができます。つまり、CFDが1円上がれば5倍の5円の利益が出るということで、資金効率の良い取引をすることができます。

ただし、値動きに伴う利益・損失は5倍になるためハイリスク・ハイリターンです。
CFDは空売りができますので、下落局面でも利益を狙うことができます。
取り扱い銘柄
日本の優良企業が対象です。
取り扱い銘柄 | 説明 |
---|---|
日本の個別株 | 約38銘柄 |
取り扱い銘柄数は少ないですが、こちらも順次追加されているのでこれからの拡充に期待できます。
取引コスト
5倍CFDアプリの取引コスト(手数料)はスプレッド制です。
また、CFDなので権利調整額、金利調整額などの調整額が発生します。CFDはレバレッジ分も配当があるなどメリットもありますが、長期保有するとコストが累積してしまうというデメリットもあります。
CFDの調整額についてはこちらにまとめてあるのでご覧ください。

10倍CFDアプリ
PayPay証券の10倍CFDアプリは、株価指数CFD(日経225CFD、S&P500CFD)を1万円単位で取引できるアプリです。
通常のCFDを取引する場合、日経225miniの場合でも1枚当たり6~8万円ほどの証拠金が必要となります。
10倍CFDアプリでは、日米株アプリと同様に枚数ではなく金額指定でCFDを取引することができます。

10倍のレバレッジがあるため、1万円の証拠金(入金)で10万円分のポジションを持つことができます。つまり、CFDが1円上がれば10倍の10円の利益が出るということで、資金効率の良い取引をすることができます。
ただし、値動きに伴う利益・損失は10倍になるためハイリスク・ハイリターンです。
CFDは空売りができますので、下落局面でも利益を狙うことができます。
取り扱い銘柄
日本と米国の代表的な株価指数CFDが対象です。
日本 | 米国 |
---|---|
日経225CFD | S&P500CFD |
取引コスト
10倍CFDアプリの取引コスト(手数料)はスプレッド制です。
誰でもIPOアプリ
PayPay証券の誰でもIPOアプリは、新規上場株式を1株から1株単位で100株(1単元)まで、購入申し込みができるアプリです。
通常の証券会社ですと、最低単元数(100株)からの申し込みになりますが、他のPayPay証券アプリと同じように1株から申し込みができます。
100株も申し込みはしたくないけど、50株くらいなら欲しいな・・・という時に使えるアプリです。
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ただし、全てのIPO銘柄が対象になるわけではありません。気になる企業が上場する時、少しだけIPOで持ちたいなと思った場合に利用すると良いと思います。
なお、IPOとは「Initial Public Offering」の略です。まだ市場に上場していない企業が証券市場に新たに上場する株のことを指し、抽選に当選すると公募価格で株を買うことができます。
公募価格より初値が高くなることが多いので、ローリスク・ハイリターンが狙える投資方法です。ただし、なかなか抽選に当たらない、当たりやすいものは初値が高くなりにくいという難点はあります。
1株単位から申し込めるので、例えば売り出し数が多いIPOの場合は少なめに申し込むなど、他の証券会社と使い分けると良いと思います。
PayPay証券での株取引は1,000円からという小額で売買できることから投資ハードルを大きく下げます。さらに金額単位で買えるということは、値がさ株などの株価を意識しなくてもよいということです。
このような端数株を売買できるサービスはこれからのトレンドになってきます。国内ではまだPayPay証券しかないので、これから株を始める人は是非チャレンジしてください。
◆GMOクリック証券
米国株CFD、日本株CFDならびに株価指数CFD。商品CFDも豊富。
◆LINE証券
1株から買える単元未満株を取り扱う。軽く投資を始めたい人に。
◆SBIネオモバイル証券
1株から買える単元未満株を取り扱う。手数料が定額制で売買頻度が多い人に。
◆PayPay証券(旧One Tap BUY)
1,000円から端数株(0.01株など1株未満)を購入できる。日本、米国の優良企業が揃う。
◆アイネット証券
FX(為替取引)の自動売買「ループイフダン」
◆ひまわり証券
高レバレッジCFDのくりっく株365。配当もある日経225やイギリスFTSEに。
◆SBI証券
ネット証券最大手。つみたてNISA、iDeCoにも。